2025.11.05
昨シーズンは男子フィンランド代表ヘッドコーチを務めるラッシ・トゥオビ氏を招へい。海賊たちは新たな航海へ踏みだした。
トゥオビHCが掲げたのは、常に人とボールが動き、全員で守って、全員で攻める「コレクティブバスケットボール」。しかし、成績は2023-24シーズンと同じ24勝36敗。キャプテンの森井健太は、新体制で戦い抜いた60試合を「結果以上に手応えを感じることができた」と総括してこう続けた。
「新たな刺激をもらえたシーズンでした。僕自身、周りを動かすプレーが好きなのでラッシHCのバスケが自分に合っているなと。ただ、結果としては前のシーズンと変わらなかった。いい試合ができていても最後に勝ちきる力、大事な場面で攻めきる、決めきることが課題として浮き彫りになったシーズンでした」
結果が問われるラッシ体制2年目は、開幕前から試練に直面。マイク・コッツァーの負傷に加え、同選手をインジュアリーリストへ登録したあとに獲得したケーレブ・ターズースキーまでもが戦線離脱という打撃を受けた。それでも森井は冷静に語る。
「CSに出るチームは誰かがケガをしてもカバーできるチーム力や我慢強さを持っています」
新たに掲げた海賊旗には、奇しくも現状を示すメッセージが込められている。
覚悟を決めろ。情けは無用──。
逆境こそが真の結束を生みだす。荒波を味方につけ、横浜ビー・コルセアーズは15年目の航海へと舵を切る。

新天地で安藤の得点だけでなくキャプテンシーにも期待 [写真]=B.LEAGUE
ロスターは継続路線となるも、新戦力は開幕直前に加入したキャメロン・ジャクソンを含む5名。上位進出へは「一人ひとりがいかにステップアップできるか」(森井)がカギを握るなか、安藤誓哉への期待は一層大きいはずだ。
昨シーズンの横浜BCは、平均75.2点と攻撃面に課題を残した。リーグトップクラスの得点力と決定力を誇る安藤は、「期待してくれるのはすごくうれしいしいですし、僕自身もそれに応えたい」と意欲を示す。加入にあたっては、指揮官から「チームにアグレッシブさを加えてほしい」との要求があったと明かした。
優勝の味を知る33歳はリーダーとしての力量も申し分ない。「いいケミストリーを作りながら」(安藤)持ち前のオフェンス力を発揮し、横浜BCを再びチャンピオンシップの舞台へ導けるか。
文=小沼克年
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