2025.11.05
日本バスケットボール協会(JBA)は10月17日、都内で「強化委員長就任および強化体制の一部変更」に関する記者会見を実施し、強化委員会の新体制を正式に発表した。渡邊信治事務総長が登壇し、各部会の構成や新設ポストの役割について説明した。
新体制の「日本バスケットボール強化委員会」は、男子・女子・アンダーカテゴリー・3x3の各代表強化部会に加え、ユース育成、エリートコーチ養成、スポーツパフォーマンス、テクニカルハウスなどの部会で構成される。代表チームの強化だけでなく、育成や指導者養成、スポーツサイエンスを含む幅広い領域を横断的に統括する仕組みへと拡充された。
渡邊事務総長は「代表強化と育成を一体で運用する体制とし、持続的な競技力向上を目指す」と説明。新体制では、男女の代表カテゴリーをそれぞれ統括する副委員長を設け、女子担当の強化副委員長に東京羽田ヴィッキーズのヘッドコーチを務める萩原美樹子氏が就任した。3x3担当の副委員長は調整中とされている。男子代表強化部会長には、琉球ゴールデンキングスで取締役に就く安永淳一氏が就いた。
また、代表チームの運営を統括する新ポストとして「代表ダイレクター」を新設。選手招集や合宿運営、スタッフとの調整を担い、代表チームの成果責任を持つ役割とした。選任は強化委員長、強化部会長、事務局本部長が行う。渡邊事務総長は「代表ダイレクターはヘッドコーチと協会をつなぐ実務責任者。チーム運営をより安定的に行うことが目的」と述べた。
強化委員長にはBリーグ・長崎ヴェルカの代表取締役社長兼ゼネラルマネージャーを務める伊藤拓摩氏が就任。9月に決定していた人事を経て、今後は委員会全体の指揮を執るとともに、代表活動の現場と育成部門の連携を図る。渡邊事務総長は「Bリーグで日常的に選手やクラブと関わる立場にあることで、情報共有や人材発掘の面でも強化に寄与する」と期待を寄せた。
今回の再編によって、JBAは代表強化と育成を横断的に連携させる中長期体制へと移行する。渡邊事務総長は「2028年ロサンゼルスオリンピック、さらにはその先を見据えた“世界基準の強化”を推進していく」と述べ、再編の意義を強調した。
■男子日本代表
・強化委員会
強化委員長:伊藤拓摩
部会長:安永淳一
・日本代表チーム
代表ダイレクター:伊藤拓摩
ヘッドコーチ:トム・ホーバス
■女子日本代表
・強化委員会
強化副委員長:萩原美樹子
部会長:萩原美樹子
・日本代表チーム
代表ダイレクター:小栗弘
ヘッドコーチ:コーリー・ゲインズ
■3x3男女日本代表
・強化委員会
強化副委員長:(調整中)
部会長:(調整中)
・日本代表チーム
代表ダイレクター:中村彰久
男子コーチ:(調整中)
女子コーチ:前田有香
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