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SR渋谷が新ホームTATでの初陣飾る…ベンドラメ「感謝したい」ホーム移転やA東京との“理想の関係”にも言及

TATで勝利後、ファンとハイタッチするSR渋谷のベンドラメ[写真]=B.LEAGUE
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■新ホームアリーナでの一日「みんな少年のように」

 4月8日、TOYOTA ARENA TOKYO(トヨタアリーナ東京)で「りそなグループ B.LEAGUE 2025-26 SEASON」B1リーグ戦第30節が行われ、サンロッカーズ渋谷が87-73で川崎ブレイブサンダースに勝利。SR渋谷としては来シーズンからホームアリーナとして使用する“夢のアリーナ”での初陣を白星で飾った。

 第1クォーターからハイペースな展開となったなか、SR渋谷はディディ・ロウザダを起点とした展開で主導権を握り、ジョシュ・ホーキンソンの3ポイントシュートも炸裂。最初の10分だけで33-20と2桁リードを奪取した。試合中盤は停滞する時間帯もあったが、トーマス・ウェルシュのダンクや田中大貴の長距離砲など見せ場も作り、一度も逆転されることなく快勝。ベンチ入りした13名が全員出場し、記念すべき一戦を制した。

[写真]=B.LEAGUE


 昨秋に開業したTATは、同地区のアルバルク東京が本拠地とするアリーナ。この日はSR渋谷仕様の演出により、チームカラーの黄色と紫に染まった。大型センタービジョンを最大限活かすべく、この日のために特別映像などを制作。スタメン発表時にはベンチ横で待機する選手らもビジョンを見上げ、笑みを浮かべる場面も見られた。来場者数は8361人。“現ホーム”の青山学院記念館からキャパシティも倍増し、これまでのホームゲームとは異なる雰囲気に包まれた。

 試合後、サンロッカーズ一筋でキャリアを重ねてきたベンドラメ礼生が記者会見に出席。「8000人の観客が僕たちを見てるっていうのは本当に気持ちいいというか、うれしいことなので。みんな『このアリーナすごいね』『こんな環境でプレーできるってやばいね』って言っていたし。朝のシューティングの時もそうでしたけど、これがホームコート、やっぱりそれだけでみんな少年のように色んなところを見て感動していました」と、夢のアリーナでの一日を振り返った。

■ホーム移転は前進「サンロッカーズにとってすごく大事なこと」

[写真]=バスケットボールキング


 SR渋谷にとって、この試合は来シーズンのホーム移転を見据えた“予行演習”でもあった。ベンドラメは、入団から10年間を過ごしてきた青山学院記念館での歴史を振り返りながらクラブ関係者へ感謝を示し、日本男子トップリーグとなるBプレミアを見据えて、「この10年間支えてくれた方々への感謝もあるし、これからBプレミアで支えてもらう方への感謝というのも噛み締めながら、このサンロッカーズが少しずつ大きくなっていくというのはすごくうれしい」と、思いを口にした。

「プロ選手としてこれだけ素晴らしいアリーナでプレーができる、そこをホームコートとして1年間プレーできる、本当にこれは誇らしいし、夢のあることだと思うので。今日もユースの子たちが試合を見に来ていたと思うんですけど、そういった子たちにしっかりと夢のある世界というのを見せることができたんじゃないかなと思います。そういった意味では、この環境でプレーできることにあらためて感謝したいなと思います」

 来シーズンからのホーム移転は、新B1「Bプレミア」参入に必要なアリーナ要件を満たすための決断だった。ベンドラメは、その背景にあるクラブの苦渋の選択にも触れつつ、「やっぱりサンロッカーズが常に日本のバスケットボールのトップリーグに居続けることが、今後のサンロッカーズにとってすごく大事なことだと思うので。凄く難しい決断だったけど、僕はプレミアに参加することができて本当によかったなと思います」と語った。

■TATを共同使用するA東京との“理想の関係”

[写真]=B.LEAGUE


 2026-27シーズンからは、TATをホームとするアルバルク東京、有明アリーナをホームとする東京ユナイテッドバスケットボールクラブ(今季B3/来季Bワン)も含め、東京都江東区内に3クラブがひしめくことになる。特にA東京とは同じホームアリーナで戦うことになるが、ベンドラメは「東京に拠点を置いてるチームとして、もちろんアルバルクと一緒に東京から日本をバスケットで盛り上げることができれば、僕はそれでいいと思う」と、“東京一体”での発展を見据えた。

「アルバルクのポスターがここにあって、サンロッカーズのポスターがここにあって…。ライバル関係じゃないけど、お互いに切磋琢磨して盛り上げていけたらいいんじゃないかなって僕は思います。(A東京と)喧嘩したいわけじゃないし、同じアリーナでバスケットをやっていく中で、そこに住む人たち、そこに関わる人たちが、バスケットを見て元気になってくれれば僕はそれでいいと思うので。なんかどっちのファンとか、あまりそんなのは考えたくないなって思います。アルバルクの試合がアウェーである時はサンロッカーズの試合見ようかな、サンロッカーズがアウェーだったらアルバルクの試合見ようかな、そういった人が増えてくれればいいなって僕は思います」

 娯楽が溢れる大都市ならではのライバル関係があってもいい――。SR渋谷の歴史を紡いできたキャプテンは、TATでプレーできる環境への感謝を胸に、新たな景色を思い描いている。

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