2026.06.10
バスケットボール男子日本代表は、7月開催の「FIBAバスケットボールワールドカップ2027 アジア地区予選 Window3」に向け、6月18日から味の素ナショナルトレーニングセンター(東京都北区)にて第2次強化合宿を実施。同合宿がメディアに公開され、練習後には桶谷大ヘッドコーチをはじめ、選手たちが取材に応じた。
2025年5月のBリーグチャンピオンシップで負傷した左アキレス腱断裂の大ケガを経て、今シーズン途中に待望の実戦復帰を果たした佐々木隆成(三遠ネオフェニックス)。復帰後はB1リーグ戦で28試合に出場し、1試合平均8.8得点5.1アシストを記録するなど完全復活を印象付け、今回約1年半ぶりの代表活動に参加した。佐々木は「バスケットを日本でやっている身からすると、代表は一番トップのカテゴリーだと思うので、そこに行きたいという気持ちはありました」と語り、「まだ候補の段階ですけど、ここに戻って来られて本当にうれしいなという気持ちですね」と、代表への返り咲きに率直な喜びを口にした。
長期離脱を余儀なくされた期間も、佐々木にとっては決して無駄ではなかったという。「外から試合を見る機会が多かったんですけど、選手の気持ちの変化とか、『今あいつちょっと拗ねてるな』みたいな、コートではあんまり分からなかったことが、外から見て感じ取ることが多かった。ポゼッションのなかで『あいつ今ボールに触ってなかったな』とかを計算できるようになって、『3ポゼッション連続で触ってないから、1回あいつにボールを回していいリズムを作ろう』とか考えられるようになった」と、外からの視点を得たことで司令塔としての視野が一段と広がったことを明かした。
現在のアキレス腱の状態については「アキレス腱も左のほうが今太くて強いんで。もし切れるなら次は右かな、みたいな。左はもう絶対切れないなって感じはあるんで、それぐらい治ってくれたなとは思ってますね」と、冗談交じりに順調な回復ぶりをアピール。合宿メンバーが発表された日には朝7時からクラブの練習場でトレーニングをしてきたという気合の入りようだ。
今合宿から指揮を執る桶谷ヘッドコーチの新体制で、どのように自身の強みを発揮していくか問われると、「基本的には自チームでの僕のプレーを見て呼んでもらっていると思うので、まずは自チームでも求められているペイントタッチだったり、早いペースに持っていくというところを表現して、コミュニケーションを取りながら修正していきたい」と言及。「やっぱり早いペースに持っていくのが自分の仕事だと思うので、ペースを上げていくというところと、シューターも多くいるし、ジョシュ(ジョシュ・ホーキンソン/サンロッカーズ渋谷)など機動力のあるインサイド陣とのコンビネーションを出していけたらいいなと思っています」と、自身のプレースタイルを生かして新体制のチームに貢献するビジョンを明確に語った。
代表のポイントガード争いは、河村勇輝がNBA挑戦中のため不在、長年代表をけん引してきた富樫勇樹(千葉Jジェッツ)は今回、コンディション不良もあり、参加していない状況。その中で、安藤誓哉(横浜ビー・コルセアーズ)、齋藤拓実(名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)、テーブス海(アルバルク東京)ら実力者がひしめく激戦区となっている。そのなかで生き残りを懸ける佐々木は、「まずは自分のプレー、自チームでやっている早い展開に持っていくというところと、ペイントタッチからのキックアウトを見てほしいなと思います」と力強くコメントした。
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