2026.06.02
Bリーグは7月1日から新年度を迎える。2026-27シーズンはカテゴリーが刷新される節目のシーズンとなり、各クラブが新体制の編成を進めている。
Bプレミアに参戦する千葉ジェッツもまた、チームづくりを進める一方で、大きな節目を迎えている。クラブの歴史を築いてきた西村文男が2025-26シーズン限りで現役を引退。6月3日に船橋アリーナで開催された引退試合『LAST RUNWAY #11 ~FINAL FLIGHT~ supported by スワローロジスティクス』では、千葉Jで12シーズンにわたって背負った背番号11の永久欠番が発表され、2026-27シーズンからアドバイザリーコーチとしてクラブに残ることも明かされた。

[写真]=兼子愼一郎
富樫が真っ先に挙げたのは「ウィニングメンタリティ」だった。
西村は2014年に日立サンロッカーズ(現サンロッカーズ渋谷)から千葉Jへ移籍。その翌年、秋田ノーザンハピネッツ、NBA下部Dリーグ(現Gリーグ)のテキサス・レジェンズを経た富樫が加わった。当時の千葉Jは主要タイトルでの優勝経験なし。2017年に天皇杯を制し、悲願の初タイトルを手にした。

[写真]=兼子愼一郎
2016年のBリーグ開幕後は、B1チャンピオンシップ全9大会に出場を果たしており、文字通り日本屈指の強豪クラブに。富樫は「もう“勝って当たり前”じゃないですけど、勝ちを求められているチームで、これだけCSに出続けているのもそうですし、そのメンタリティをこの千葉ジェッツに残してくれたことが一番だと思うので。それをしっかりこれからも引き継いでやっていきたいなと思います」と、西村の意志をつなぐ責任感も口にした。
一方、地元の千葉県船橋市出身で2015年からジェッツ一筋でプレーする原は、「今の千葉ジェッツというのは文男が残したもの」と、富樫同様にその存在感の大きさを口にしつつ、コート上の勝利だけではなく、クラブの土台を築いてきた西村の姿に目を向けた。
「僕が入った頃は練習場が船橋アリーナで固定だったんですけど、文男が入った頃は中学校の体育館を転々としたり、1日中イベントに出ていたりとか、練習前にそういうコート外の活動があった。プレーだけじゃなくて、地道に地域の人と密接な関係をつくっていったということを僕は見ていました」

[写真]=兼子愼一郎
「新しく入ってくる選手だったり、新しく来た社員だったり、新しく来たファンは、そういった姿を実際に見ていないかもしれないけど、それはしょうがないので。ずっと文男を追いかけてきた人たちは、それをちゃんと言葉で継承しなきゃいけないんじゃないかなと思います」
背番号11は永久欠番となり、西村は新たな立場から千葉Jに関わっていくことになった。選手としての“ラストラン”を終えた背中が遺したものは、勝つための基準、クラブを支援する人々とともに歩む姿勢。富樫と原の言葉には、西村が築いてきたものへの敬意と、次の世代へつないでいく責任感がにじんでいた。

[写真]=兼子愼一郎
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