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茨城ロボッツはなぜ大型補強に成功したのか…落GMが明かす“人が人を呼ぶ”編成

今季から茨城に加入するロー、ヘナレHC、吉井[写真]=B.LEAGUE
フリーライター

■攻めの補強で挑むBプレミア元年

「ウチはめちゃくちゃ攻めてます」

 昨シーズン終了後のインタビューで、茨城ロボッツ落慶久ゼネラルマネージャーはそう語った。この言葉が指していたのは、2026-27シーズンに向けた編成についてだった。

 1月1日から移籍交渉が解禁となるBリーグの現行ルール上、シーズン中から水面下では来シーズンの指針を描かなければならない。今オフにおける茨城の補強ラッシュは、多くのBリーグファンを驚かせたことだろう。「B.革新」により新たな時代に突入する2026-27シーズン、Bプレミア元年に挑む青き集団はかつてない布陣を築きあげた。

 7月3日、茨城は新たな練習施設となる『and ST ROBOTS BASE (アンドエスティ ロボッツ ベース)』にて、今シーズンの経営方針とトップチーム方針に関する記者会見を実施。編成における舵取り役に就任して3年目を迎えた落GMは、「就任当初からBプレミア初年度が1つのターニングポイントだと思っていました。そこに向けて何ができるかをしっかりと考えながら準備をしてきましたし、今季のロスターに関しては最高のスタートラインに立てたと思っております」とコメントした。

■大型補強成功のキーマン

茨城の川﨑代表取締役社長と落GM[写真]=IBARAKI ROBOTS


 クラブの公式HPでも発表しているように、今回の編成コンセプトは「過去から積み上げてきた強固な土台の継承」、「日本一を掴み取るための圧倒的なサイズアップとインテンシティ」、「チャンピオンシップマインド(CS)の注入」の3つ。新加入選手は3シーズンぶりに復帰した福澤晃平を含め8名に及び、日本代表経験者の吉井裕鷹渡邉飛勇、個人では4年連続でBリーグファイナルの舞台に立っているヴィック・ローなど、実力、実績ともに折り紙付きのメンバーが名を連ねた。

 チームスタッフの補強にも同様に力を注いだ。ポール・ヘナレ新ヘッドコーチは昨シーズン、長崎ヴェルカのアソシエイトヘッドコーチとしてリーグ優勝を達成。ニュージーランド代表を率いた経歴の持ち主でもあり、2021-22シーズンからの4シーズンは島根スサノオマジックを3度のCSへ導いた名将である。同じく長崎からは弓波英人アシスタントコーチが加わり、宇都宮ブレックスからトレント・アダムACの招へいにも成功した。

 一体、何がここまでの大型補強を可能にしたのか。落GMが口を開いた。

「私は(一番の要因は)ポール・ヘナレだと思っています。今回の編成でよくわかったのが『人が人を呼ぶ』ということでした。我々がヘナレをHCとして招へいできたからこそ、これだけの選手やスタッフが集まってきてくれた。選手たちは彼の元でプレーをすれば成長できる、日本一になれるかもしれないという期待感を持っていますし、ヘナレがそういった引力、影響力を発揮してくれたのかなと」

今オフ積極補強に動いた茨城の落GM[写真]=IBARAKI ROBOTS


 今シーズンの編成を構想するにあたり、落GMが早い段階で「口説いた」のがヘナレHCだった。新指揮官は茨城ロボッツの成り立ち、歴史、さらには「2031年までに日本一」という明確な中長期のビジョンに魅力を感じてくれたそうだ。落GMによれば、ヘナレHCが選手たちに求めるのは「強いフィジカルとオールコートでディフェンスを仕掛け続けるタフさ、攻撃面ではオープンショットを決めきること」。

 個々の能力は粒ぞろいだが、チームとしていかに連携を高めていけるか、そしてロボッツが目指すスピーディーなバスケットにどこまでフィットしていけるかが開幕までの最大の焦点となる。ヘナレHCの手腕はもちろん、平尾充庸長谷川暢といった既存の選手たちがクラブのカルチャーを新戦力へどう浸透させるかも重要なポイントとなるだろう。

■「できることは全てできた」茨城が挑む新時代

昨季は長崎のACとしてB1優勝に貢献したヘナレ氏[写真]=B.LEAGUE

 落GMは、小川凌アシスタントゼネラルマネージャーとともに「B.革新」のルールを読みあさり、少しでも不明な点があれば各所に問い合わせ、疑問点を一つひとつ潰していったという。

「まず、このタイミングでできることは全てできた」。落GMは胸を張った。だが、「点数はつけられない。まだ何も成し遂げていない」とも主張した。

 2026-27シーズンのスローガンは『GAME CHANGER― 破壊的躍進』。布陣は整った。“攻め”の編成が身を結び、茨城ロボッツは未だ踏み入れたことのない領域へ辿り着けるか。その答えは、これからの破壊的躍進にかかっている。

文=小沼克年

茨城ロボッツの2026-27シーズンロスター

#1 レイ・パークスジュニア(大阪から移籍)
#2 福澤晃平(A東京から移籍)
#3 長谷川暢
#4 ヴィック・ロー(琉球から移籍)
#5 小島元基
#7 フィン・ディレイニー(オーストラリアから移籍)
#8 吉井裕鷹(三遠から移籍)
#10 陳岡流羽
#11 ティム・ソアレス(オーストラリアから移籍)
#12 赤間賢人(2026年ドラフト2位)
#13 中村功平
#14 久岡幸太郎
#15 前田怜緒(A千葉から移籍)
#25 平尾充庸
#34 渡邉飛勇(信州から移籍)

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