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男子A代表とU17代表に浮き彫りになった共通課題…伊藤強化委員長が語る「日常の強度」の重要性

メディアブリーフィングに出席した伊藤拓摩強化委員長
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 7月17日、バスケットボール男子日本代表チームの伊藤拓摩強化委員長によるメディアブリーフィングがリモートで行われた。会見では、男子U17日本代表が出場した「FIBA U17バスケットボールワールドカップ 2026」(以下、U17ワールドカップ)と、男子日本代表(A代表)のアジア地区予選 Window3(以下、Window3)の振り返りが行われ、それぞれの戦いから見えた収穫と、日本バスケ界全体が向き合うべき中長期的な課題が語られた。

 前回のWindow2では新体制移行直後で準備期間も極めて短かったが、今回のWindow3に向けては、桶谷大ヘッドコーチ体制に移行してから「かなり準備する時間があった」と伊藤強化委員長は振り返る。十分な時間が確保されたことで、日本代表が表現したいオフェンスやディフェンスの練習をしっかりと積み重ねて本番に臨むことができた。

 その成果が最も顕著に表れたのが中国代表戦。日本は40分間を通じて自分たちのやりたいバスケットをコート上で体現した。事前のスカウティングも完璧に機能し、中国の高さに対してスピードと徹底したボールプレッシャーで対抗。相手に苦しいシュートを打たせてリバウンドを確実に回収し、素早く速攻へとつなげるというゲームプランを完璧に遂行できたことが、大きな収穫となった。

 一方で、続く韓国代表戦では異なる課題に直面した。戦略や戦術面の準備はしっかりとできていたものの、それ以前の段階として、韓国代表が見せた激しさやフィジカル面の強さ、そして「ここで負けたら終わり」という非常に高いインテンシティ(強度)の前に後手に回る場面が目立ち、敗因の一つとなった。

「相手がインテンシティを高めてきた際にオフェンスが停滞する」という現象は、Window2の中国戦後半でも同様に見られたものだった。前半に日本がどれだけ主導権を握っていても、後半に相手が激しさやフィジカル、インテンシティを上げてプレッシャーを強めてきた途端に、日本は本来のオフェンスを展開できなくなり、ターンオーバーの連発から一気に流れを渡してしまう。高い強度に対してオフェンスのクオリティを維持し続けることの難しさが、改めて明確な課題として浮き彫りとなった。

 伊藤強化委員長は、この後に詳細な振り返りを行うU17ワールドカップについても言及。このアンダーカテゴリーの世界大会とA代表のWindow3の双方を経て、日本バスケ界に共通する最も本質的な課題として見えてきたのが、「育成年代からのインテンシティとフィジカルのあり方」である。

 A代表の激しい国際試合や、世界のトップが集うU17ワールドカップという舞台を経験したことで、単に戦術を磨くだけでは乗り越えられないプレッシャーの基準が明らかになった。伊藤強化委員長は「育成年代の早い段階から、インテンシティやフィジカルについて考え直し、日々の練習における『日常のスタンダード』を高めていかなければならない」と指摘。世界で対等に戦い続けるための体づくりと強度の基準を、日本バスケ界全体で引き上げていく必要性が強調された。

 次のWindow4に向けた短期的な目線としては、高いインテンシティに対して臆さないメンタルの準備、相手の激しいプレッシャーを逆手に取ってその裏のスペースを突く戦術の構築、そしてタフな展開に対応できる適正なラインナップの選定などを進めていく方針だ。

 そして中長期的な視点においては、国際大会で勝つという短期目標と、2028年のロス大会以降となる将来のオリンピックを見据えた選手育成を同時に達成することが重要となる。伊藤強化委員長は「現場と協力し、短期的な結果と中長期的な育成目標を同時に達成していくことが組織として必要」と語り、日常の強度を引き上げ、日本のバスケットボール全体のスタンダードを向上させていく決意を示した。

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