2026.09.29
9月29日、日本バスケットボール協会(JBA)は、男子日本代表チームダイレクターを務める伊藤拓摩強化委員長によるリモートブリーフィングを開催。今夏の「第20回アジア競技大会(2026/愛知・名古屋)」男子バスケットボール決勝における韓国代表戦を振り返り、若い選手たちが敗戦の中で直面した経験と、そこから得た具体的な収穫について語った。
今回の男子日本代表は、若手主体のメンバー構成で大会に臨み、64年ぶりとなる銀メダルを獲得。しかし、金メダルをかけた決勝戦では、フル代表で臨んできた韓国代表に73-84で敗れた。前半こそ接戦を繰り広げたものの、後半に地力の差が出て突き放される展開となった。相手エースのイヒョンジュンに27得点18リバウンドを奪われるなど、勝負どころでの強度とスキルの差を見せつけられる結果となった。
ブリーフィングで伊藤強化委員長は「抑えにいってもやられてしまうという経験こそが何より大きい。映像を見たり第三者から話を聞くのと、実際にコート上で対峙してその圧を感じるのとでは全く違う」と総括。
具体的には、前半こそスタッツが目立たなかったイヒョンジュンが、勝負どころの後半にオフェンスリバウンドに飛び込み、自らボールをプッシュして外からのシュートも沈め、泥臭いプレーで一気にチームへ流れをもたらした点に言及。「金メダルがかかった極限のプレッシャーの中で、相手エースがどうやってチームを勝たせる流れを作ったのか。それと対峙して目の前で体感し、力で抑え込まれた経験こそが、彼らが今後追いつき追い越すための具体的な基準になる」と語った。
マッチアップした金近廉は、「相手エースは3ポイントシュートだけでなく、オフボールやオンボールでの多彩な崩し、果敢なアタックでフリースローを多く獲得していた。彼のプレーを見て、自分も3ポイントだけに頼らない攻撃パターンを身につける必要があると痛感した」とコメント。さらに「リバウンドにも泥臭く飛び込み、そこからゲームのリズムを作っていた。身体を張ってチームを勝たせる姿勢を目の当たりにした」と語り、泥臭いプレーで流れを引き寄せる強さの必要性を課題に挙げた。

準決勝で活躍した金近に対するディフェンスは厳しかった [写真]=Getty Images
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