2021.09.21
4月14日、宇都宮ブレックスと横浜ビー・コルセアーズとの試合後、今シーズン限りで現役を引退する横浜の竹田謙の引退セレモニーが行われた。竹田はBリーグが立ち上がる前、2008年から14年まで当時のリンク栃木ブレックスに在籍。09−10シーズンのJBL制覇の際には貴重な控え選手として優勝に貢献したことでも知られている。
その竹田が宇都宮のホーム、ブレックスアリーナでプレーをするのがこの日が最後。試合後には、1762人のファンが見守る中、コート中央に立った竹田に当時のチームメートでもある宇都宮の安齋竜三ヘッドコーチと田臥勇太がねぎらいの言葉をかけ、花束を渡した。
その後、マイクを持った竹田は、「宇都宮には素晴らしいファンがいることを僕は知っています」と感謝の言葉を述べるとともに、「安齋HC、藤本(光正)社長を胴上げできるように後押ししてください。横浜アリーナで待っています」とあいさつ。最後はコートを一周して、最後まで残ってくれたファンに手を振ってこたえた。
「寂しい気持ちもありますが、思いがけず盛大に2回目のセレモニーをしていただいて恐縮です。本当に嬉しかったです。ビーコルとしては5年間ブレックスに勝てていないので、なんとか最後に勝ちたいという気持ちでコートに立ちました。
バスケ人生を振り返って、すごく楽しかったです。中学から始めて、まさかこんなにも長くバスケットをすると思っていなかったですし、プロチームや、日本代表にも選ばれて、最後にいろんな人に祝ってもらえることは本当に幸せだとつくづく思います。
体力的には若い時とは違う中で、バスケットに向き合えたことは自分にとっていい経験でしたし、バスケットは奥深くて楽しいと感じることができて、復帰後の5年間で違う意味でまたさらにバスケットを好きになれました。
横浜のファンのみなさんへ、まだ試合はあるので、少しでも良い試合、良いプレーをお見せできるように、残りの自分の力を使いたいと思っています。
宇都宮のファンのみなさんへ、自分自身も苦楽を共にしたという感覚が強くあるので、みなさんが喜んでいる姿を見られるのは自分にとっても嬉しいです。ぜひこれからも、良い時も悪い時もあると思いますが、ブレックスのそばでサポートしてほしいなと思います」
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