2021.11.12
10月2日、各地でBリーグ開幕説が行われ、島根スサノオマジックが昨シーズンの王者、千葉ジェッツと対戦した。
島根は今オフに日本代表の金丸晃輔、安藤誓哉、オーストラリア代表として東京オリンピックで銅メダルを獲得したニック・ケイを獲得。超大型補強でオフシーズンの話題をさらった。
千葉との開幕戦では前述の3選手がスタメン出場。試合の立ち上がり、金丸があいさつ代わりの3ポイントシュートを決めると、インサイドの大黒柱リード・トラビスがゴール下で躍動。先発メンバーの活躍に呼応するようにベンチから出場した選手も躍動を見せ、49-43で試合を折り返す。
6点のリードを持って後半を迎えたが、千葉に逆襲を許し、第3クォーター終了時点で74-70と詰め寄られてしまう。相手の圧力に屈する形となった島根だったが、勝負の第4クォーターで主将の安藤が勝負強さを発揮。千葉のお株を奪うようなアーリーオフェンスから得点を量産し、100-94で前年王者を破った。
この日自身キャリアハイとなる24得点を挙げ、チームの勝利に大きく貢献した安藤が試合後の会見に出席。「チームメートが信頼してくれているのが分かるので、期待に応えたかった。チーム全員で挑戦していく姿勢が結果にうまくつながった」と勝因を分析した。
まさしく走り勝つ形で勝利した島根だったが、第3クォーター終盤から第4クォーターにかけて、千葉の特長であるトランジションオフェンスを許し、点差を縮められる危ないシーンも見られた。王者の圧力に押し切られてもおかしくない状況だったが、それでも勝ち切れたのは「千葉相手に早いオフェンスをやめなかった」ことが要因だったという。
「やられてインバウンドで下を向いている暇なんてなかった。逆にプッシュしていくくらいの感じです。それが僕らのスタイルですし、どちらが充電切れになるかという試合でした」
新たなヘッドコーチ、新たなメンバーで開幕を迎えた島根にとって、王者相手に白星をつかんだことはチームに大きな自信を与えた。安藤も「この1勝は本当に大きい」とほほを緩めたが、「明日も千葉はスタイルを見せてくると思うので、受け身にならないように」と油断はしていない。今シーズン台風の目になると目される島根が、今後どのような戦いを披露するのだろうか。その一挙手一投足に大きな期待と注目が集まる。
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