2021.10.04

献身的なプレーで王者撃破に貢献したニック・ケイ「チャレンジ精神を持って戦えた」

千葉のインサイド陣を相手に奮闘を見せたニック・ケイ[写真]=B.LEAGUE
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 10月2・3日、各地でBリーグ開幕節が行われ、島根スサノオマジックが昨シーズンの王者・千葉ジェッツと対戦した。

 日本代表の金丸晃輔安藤誓哉、今夏行われた東京オリンピックでオーストラリア代表として出場し、銅メダル獲得に寄与したニック・ケイを獲得し、大型補強を敢行した島根。土曜日に行われた第1戦では安藤と金丸がさっそく活躍を見せ、100-94で千葉を撃破した。

 だが、連勝を期して臨んだ第2戦は千葉の反撃に遭い、試合を優位に進められてしまう。この試合で28得点のキャリアハイを記録した安藤を中心に粘り強く戦ったが、千葉の圧力に屈し74-81で敗れた。

 新加入のケイは2戦ともでスタメン出場。合計で12得点とスコアの面では振るわなかったが、強力な千葉のインサイド陣を相手に体を張ったディフェンスで対抗したほか、リバウンドでも奮闘。縁の下の力持ちとしてチームを支え続けた。

 第2戦終了後、記者会見に応じたケイは、「今日の結果は非常に残念だけど、リーグでトップを走っているチームに対してチャレンジ精神をもって戦えたし、学ぶことが大きかった」とコメント。2戦を通じてチャレンジ精神を持って王者に挑み、大きな収穫を得た。

 アップテンポなバスケで得点を量産する千葉に対し、同様のスタイルで真っ向勝負を挑んだ島根。第2戦は外角のシュート確率が上がらず敗れたが、ケイは「プレシーズンや千葉と戦う中で成長を感じている」と手応えを覚えている。40分間足を止めずに走り続ける激しいスタイルのためコンディションの維持が求められるため、「早く体を慣らしていきたい」と意気込んだ。

 前述のとおり大型補強を行った島根は今シーズン、新任のポール・ヘナレヘッドコーチのもとチャンピオンシップ出場とBリーグ制覇を目標に掲げている。ケイはオーストラリアリーグで2連覇したほか、オーストラリア代表でメダルを獲得するなど優勝経験が豊富だ。島根がチャンピオンになるために必要な要素を問われると、「チームカルチャーの構築が第一」と語り、以下のとおり続けた。

「オフでもオンでもチャンピオンシップを狙うチームとしてのあり方を常に模索しながら、カルチャーを構築できるか。個人ができることはすべて行い、オフコートでも正しく振る舞うことが大切です。僕たちはチャンピオンシップに到達するためのカルチャーがまだまだ足りませんが、逆にそこでの成長具合や伸びしろを楽しみにしています。楽しみながらチャンピオンシップへ到達できるよう、チーム一丸となって結果を残せる集団になっていきたい」

 ディフェンスやリバウンドなどで献身的なプレーを見せるケイは、チームにとって早くも欠かせない存在となっている。島根が最短距離でチャンピオンシップへ駆け上がるためには、ケイの活躍が必要不可欠だ。
 

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