2022.05.12

【チャンピオンシップ出場チーム紹介⑤】アルバルク東京(東地区3位)

A東京が王座奪還を目指す [写真]=B.LEAGUE
スポーツライター。前英字紙ジャパンタイムズスポーツ記者。Bリーグ、男女日本代表を主にカバーし、2006年世界選手権、20219ワールドカップ等国際大会、また米NCAAトーナメントも取材。他競技ではWBCやNFLスーパーボウル等の国際大会の取材経験もある。

 レギュラーシーズン上位8チームによる「B.LEAGUE CHAMPIONSHIP 2021-22」がいよいよ幕を開ける。出場チーム紹介第5回目はアルバルク東京。王座奪還を目指すチームを紹介する。

 アルバルク東京は大型補強でライアン・ロシターセバスチャン・サイズ安藤周人を加え、気の早いファンや関係者らからは優勝候補の筆頭とされたが、シーズン序盤から中盤にかけては強敵との対戦が多かったこともあって、黒星がかさんでしまった。だがその後は、徐々に本来の力量を発揮し、最大の武器である固いディフェンス力で連勝街道を走って、東地区の2位にまで浮上した。

 ところがシーズン終盤、ポイントガードのジョーダン・テイラーが左ひじを、パワーフォワード兼センターのロシターが左下腿筋を、そしてセンターのアレックス・カークが左足底腱膜を痛めるという緊急事態が発生。4月下旬からの数試合は外国生まれの選手がサイズだけとなり、武器だった高さのアドバンテージを失うと、その時点で東地区3位だった川崎ブレイブサンダースとの直接対決で連敗し、CSクォーターファイナルでのホームコート開催権のある2位から陥落。シーズン最終戦は意地で勝利し3位を確保した同軍は、クォーターファイナルではアウェーで島根スサノオマジックとの対戦となった。

 このような状況では、CSに入っても苦しい戦いを強いられるのは必至だ。得点力は如実に落ちてしまったため、頼りはやはりディフェンスとなる。ゲームのテンポを落としながら相手のポゼッションをできるだけ減らし、オフェンスでは売りであるターンオーバーの少なさ(B1最少の平均9.8個)を継続し、接戦に持ち込むしか、なかなか勝機を得られないのではないか。

 A東京はインサイド陣による得点が多く、1試合の平均3ポイントシュート試投数20.2本はB1で最も少ないが、カークらを欠く中では、レギュラーシーズンとは戦い方を変え、田中大貴や安藤らアウトサイド陣の得点機会を増やす必要があるだろう。田中については、ポイントガードを担いつつ25分程度だったレギュラーシーズンでの出場時間を30分以上に伸ばし、よりシューティングガードとして、得点源の一人としての活躍が求められる。安藤も貴重な外角シュートによるスコアラーとして、キーマンとなるはずだ。

 テイラーは万全ではないだろうが、得意の1対1からのドライブインでの得点と、相手ディフェンスを収縮させる役割においてやはりエース的な活躍が求められる。また、ベンチから出てきて流れを変えることのできる小島元基の働きも注視したい。ドライブインからそのままシュートへ持ち込む、あるいはパスをさばくといった判断に優れており、今季も劣勢の際に彼が出てきて、オフェンスが機能し始めるという場面は少なくなかった。

 身体能力の高い小酒部泰暉は今季、若干、壁に当たった感はあるものの、彼や、故障者が続出する中で出場時間を増やした吉井裕鷹といった若手たちからは、CSという大舞台でも物怖じしない大胆なプレーぶりが見られるか。

小島元基などベンチメンバーの働きも重要になる [写真]=B.LEAGUE

文=永塚和志

■クォーターファイナル(vs島根スサノオマジック@松江市総合体育館)
第1戦:5月14日(土)13:35開始
第2戦:5月15日(日)13:00開始
第3戦:5月16日(月)19:05開始※結果により開催されない可能性あり

■ロスター
・A東京(HC:ルカ・パヴィチェヴィッチ)
小島元基
ジョーダン・テイラー
吉井裕鷹
安藤周人
ザック・バランスキー
セバスチャン・サイズ
菊地祥平
平岩玄
ライアン・ロシター
田中大貴
笹倉怜寿
アレックス・カーク
小酒部泰暉

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