2022.09.30

【B1クラブ展望/琉球】悲願のBリーグ制覇へ…ケガ人なく戦い抜くことが最重要事項

悲願のBリーグ制覇を目指す琉球ゴールデンキングス[写真]=B.LEAGUE
バスケ情報専門サイト

 昨シーズン、bjリーグ時代に2度優勝へ導いた桶谷大氏を再び指揮官に迎えた琉球ゴールデンキングス。オープニングゲームとなったアルバルク東京戦では接戦の末2連勝を果たして勢いに乗ると、2021年11月14日の群馬クレインサンダーズ戦から2022年3月9日の広島ドラゴンフライズ戦までB1リーグ記録となる20連勝を達成した。

 レギュラーシーズンで喫した黒星はわずか「7」。勝率87.5パーセントという圧倒的な成績を残し、全体1位でチャンピオンシップへの出場を果たした。ホーム開催となったクォーターファイナル・秋田ノーザンハピネッツ戦、セミファイナル・島根スサノオマジック戦は苦しみながらも2連勝を飾り、チーム史上初のファイナルへ駒を進めた。

 ファイナルの相手は宇都宮ブレックス。第1戦は第3クォーター終了時点でリードするも、最終クォーターでわずか5得点と急ブレーキし、61-80で敗戦。第2戦は終盤まで接戦を演じるも、宇都宮の地力に屈して75-82で敗れ、準優勝という結果に終わった。

 今オフには地元出身選手として長らくチームを支えた並里成、攻防両面で存在感を示したドウェイン・エバンスら4選手が退団したものの、ジョシュ・ダンカン松脇圭志を獲得。さらにはクラブ初のアジア特別枠選手としてジェイ・ワシントンを迎え入れ、着実に補強した。

 チームの核となる岸本隆一ジャック・クーリーらは軒並み残留したため、チームとしての戦い方は変わらない。今シーズンも盤石な戦いを披露するだろうが、東アジアスーパーリーグへ参戦し、他チームと比べて試合数が増えるため、ケガ人を出すことなくシーズンを戦い抜くことが最重要事項となる。

 予想スタメンは岸本、松脇、今村佳太、ダンカン、クーリー。昨シーズンケガで離脱した田代直希牧隼利が万全なコンディションとなれば、スタメン争いに絡んでくるだろう。

■KEY PLAYER/SG #15 松脇圭志

[写真]=B.LEAGUE


 アウトサイドシュートとディフェンスを得意とする「3&D」プレーヤー。昨シーズン三遠ネオフェニックスでは44試合の先発を含む56試合に出場し、いずれも自己最多となる平均7.3得点2.1アシスト、3ポイントシュート成功率34.3パーセントを記録した。

 相手の自由を奪う激しいディフェンスは一級品で、ハードディフェンスを信条とする琉球にはピッタリの選手だ。同ポジションにはライバルが多いため激しい争いが待ち受けているが、特長を出せればスタメン定着もありうる。

琉球ゴールデンキングスの関連記事

B1の関連記事