2021.05.23
2020-21シーズンのB2リーグが開幕して3カ月が経過。新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期となった試合があったもの、各チーム順調にゲームを消化。16節までの30試合を終え、前半戦が終了。B2東地区は、群馬クレインサンダーズが目下26連勝と連勝街道を突き進み、28勝2敗と首位を独走。一方の西地区は、今シーズンB2へ昇格した佐賀バルーナーズが19勝11敗で首位に立っている。
では、ここまでの個人成績はどうなのか。本稿では16節終了時点での得点、リバウンド、アシスト、ブロック、スティール、3ポイント成功率、フリースロー成功率のスタッツリーダーを紹介する。
3位(平均18.0得点):ショーン・オマラ(バンビシャス奈良)
4位(平均16.8得点):エリック・マーフィー(福島ファイヤーボンズ)
5位(平均16.6得点):ジャスティン・キーナン(群馬クレインサンダーズ)
前半戦終了時点で得点ランキングの首位に立つのは、茨城のマーク・トラソリーニと仙台のエリック・ジェイコブセン。昨シーズンまでレバンガ北海道でプレーしたトラソリーニは、B2でも得点力を遺憾なく発揮。10月18日の青森ワッツ戦の33得点を筆頭に安定したプレーで得点を重ねている。昨シーズン途中に仙台へ加入したジェイコブセンは、今シーズン全試合先発出場。アウトサイドシュートこそ少ないものの、インサイドで着実にポイントを積み重ね、勝利に貢献している。
2位(平均12.1本):ケビン・コッツァー(香川ファイブアローズ)
3位(平均10.3本):ライアン・ステファン(愛媛オレンジバイキングス)
4位(平均10.2本):エリック・ジェイコブセン(仙台89ERS)
5位(平均10.0本):チリジ・ネパウェ(福島ファイヤーボンズ)
前半戦のリバウンド王は、シーホース三河や富山グラウジーズといったB1でのプレー経験が豊富なアイザック・バッツ(越谷)が輝いた。208センチ134キロという横綱級の体格を生かしてリバウンドを奪取。オフェンスリバウンド145本は2位以下を大きく引き離して首位に立っているため、越谷にセカンドチャンスを多くもたらしていることが分かる。
2位(平均6.9本):杉本慶(ファイティングイーグルス名古屋)
3位(平均5.7本):大塚勇人(バンビシャス奈良)
4位(平均5.6本):トレイ・ジョーンズ(群馬クレインサンダーズ)
5位(平均5.1本):平尾充庸(茨城ロボッツ)
昨シーズン、自身初となるB2アシスト王(平均9.3本)を受賞した石川海斗(熊本)がランキングのトップに立っている。1月16日の愛媛戦で今シーズン最多となる14アシストを記録するなど好調をキープ。デイビッド・ドブラスやファイ・サンバといったB1を経験したチームメートがインサイドでどっしりと構えていることも要因の一つか。
2位(平均1.6本):ダニエル・ミラー(仙台89ERS)
3位(平均1.4本):ショーン・オマラ(バンビシャス奈良)
4位(平均1.3本):マーク・トラソリーニ(茨城ロボッツ)
5位(平均1.2本):ナンナ・エグー(アースフレンズ東京Z)
2015年から日本でプレーを続けているチリジ・ネパウェ(福島ファイヤーボンズ)が前半戦終了時のブロック王に。208センチ122キロという恵まれた体格と運動能力を生かし、リムプロテクターとして福島のゴール下を支えている。しかし、1月6日に頸椎椎間板ヘルニアでインジュアリーリストへ登録されたため、早期の復帰を期待したい。
2位(平均1.8本):加納督大(ライジングゼファー福岡)
3位(平均1.7本):大塚勇人(バンビシャス奈良)
4位(平均1.6本):神原裕司(福島ファイヤーボンズ)
5位(平均1.5本):マーク・トラソリーニ(茨城ロボッツ)
今シーズン千葉ジェッツから期限付き移籍で加入し、B2でも存在感を発揮しているマイケル・パーカー(群馬クレインサンダーズ)がスティールランキングのトップに立った。2017-18シーズンにスティールに輝いた経験を持つ背番号3は、今シーズン全30試合に先発出場。1月3日の西宮ストークス戦で5スティールを記録しており、ボール奪取力は健在だ。
2位(42.6パーセント):ペリー・エリス(愛媛オレンジバイキングス)
3位(41.3パーセント):寒竹隼人(仙台89ERS)
4位(40.7パーセント):俊野佳彦(愛媛オレンジバイキングス)
5位(40.7パーセント):木田貴明(熊本ヴォルターズ)
富山グラウジーズ、宇都宮ブレックスとB1で戦った経験を買われ、今シーズン大型補強の一員として群馬クレインサンダーズに加わった山崎稜が3ポイントシュートをB2で最も決めている選手となった。12月5日の青森ワッツ戦以降スターティングメンバーからは外れているが、12月27日の山形ワイヴァンズ戦でキャリアハイとなる18得点を記録し、群馬の26連勝に大きく貢献している。
2位(91.4パーセント):木田貴明(熊本ヴォルターズ)
3位(90.3パーセント):佐々木隆成(熊本ヴォルターズ)
4位(89.7パーセント):片岡大晴(仙台89ERS)
5位(88.4パーセント):福澤晃平(茨城ロボッツ)
ファイティングイーグルス名古屋の宮崎恭行がB1、B2を通じて唯一100パーセントを記録している選手となった。ここまで34本を試投し、すべてを決めている宮崎は、ここまで84得点(平均3.5得点)と得点数は少ないものの、獲得したフリースローをキッチリと決めて16勝12敗と上位に位置するFイーグルス名古屋を支えている。
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