【B2第13節見どころ】上位争いを左右する福岡vs神戸…愛媛の“絶好調男”にも注目

16日の愛媛戦でダブルダブルを達成した福岡のワシントン［写真］＝B.LEAGUE

　今節の注目カードは、照葉積水ハウスアリーナで開催されるライジングゼファー福岡vs神戸ストークス。西地区トップに立つ福岡が単独首位の座を守るのか、現在同地区4位の神戸が待ったをかけるのか、上位争いの行方を左右する一戦となる。

　西地区首位が入れ替わる可能性があった前節の第1戦、福岡は8連敗中だった地区最下位の愛媛オレンジバイキングスに、ダブルオーバータイムの末に敗れる痛い黒星を喫した。それでも翌日の第2戦は取り返し、2位との1ゲーム差をキープ。なお、福岡は直近の3節全て、第1戦に敗れて第2戦を取り返している。

　そんな福岡と今節対戦するのが、4ゲーム差で追いかける神戸。こちらは前節に同地区2位の滋賀レイクスと対戦し第1戦で勝利したものの、続く第2戦は大量リードを奪いながら、後半にディフェンスが崩れ逆転負け。連勝して一気に首位争いに食い込むことはできなかったが、バイウィーク明けに4勝2敗と勝ち越している点は好材料だ。

　今節は第4節以来となる水曜開催。その第4節の同カードは、神戸がホームで敗れているが、今シーズンの神戸はアウェーで8勝4敗と貯金を作っている。相性の良いアウェーで西地区首位の福岡を撃破すれば、浮上のきっかけとなるに違いない。

　試合のポイントは、前節の第2戦の後半だけで74失点、前々節も2試合連続で88失点している神戸のディフェンスがどこまで整備されているか。特に外国籍選手のファウルトラブルには気をつけなければならない。ファウルに起因する失点も減らしたいところだ。

16日の新潟戦で20得点を挙げた青森の常田［写真］＝B.LEAGUE

　前節の青森ワッツは、新潟アルビレックスBBに苦しめられながらも連勝し、東地区2位に浮上。今節は2連勝中の山形ワイヴァンズをホームに迎え、連勝を伸ばしていきたいところだ。山形ホームで行われた第4節の両チームの対戦は、40分間で両者110得点に乗せる打撃戦の末に山形が勝利。ホームを守りたい青森としては、前回21本も被弾した3ポイントシュートをどう防ぐかが問われることになるだろう。

　4連敗で借金13と苦しい戦いが続いている岩手ビッグブルズは、ホームで滋賀と激突。1ケタ点差での敗戦が早くも11試合に達した岩手は、勝負どころであと一歩届かない印象が否めない。対する滋賀は、神戸との前節第2戦、後半だけで74得点と爆発。第4節に岩手と対戦した際には、第1クォーターで滋賀が30得点と攻撃力を発揮した。岩手は試合の立ち上がりで後手に回らないよう、守り方を工夫する必要がある。

　長らく続いていた連敗を「8」で止めた愛媛は、同地区5位の静岡と対戦。愛媛は地区首位・福岡との前節第1戦で古野拓巳が27得点7リバウンド8アシスト3スティールと大車輪の働きを見せた。前回対戦の第4節では、静岡が27点差の大勝を収めているが、アウェーでの成績が振るわない静岡にとっては慎重に臨みたい一戦。司令塔としてハイパフォーマンスを連発している古野対策にも全力を挙げて取り組まなければならない。