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JBA島田会長が渡米報告…八村・河村と直接対話「最強のメンバーと最高の一体感でロスを目指す」

代表合宿でメディア対応する島田慎二会長 [写真]=バスケットボールキング
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 日本バスケットボール協会(JBA)の島田慎二会長は12月16日のメディアブリーフィングで、今月10日から14日にかけて行ったアメリカ出張について詳細を語った。この出張で島田会長は、新たに就任した伊藤拓摩強化委員長による新体制の方針を伝えるため、NBAでプレーする八村塁(ロサンゼルス・レイカーズ)と、挑戦中の河村勇輝と現地で面会。伊藤委員長も同行し、八村、河村らと会食した。

 島田会長は自身のnoteでもこの出張を「3泊5日の弾丸スケジュール」と振り返っており、ロサンゼルスで八村と、シカゴで河村とそれぞれ会談を行った。出張の最大の目的は、JBAとして新体制を全面的にバックアップする覚悟を伝え、「最強のメンバーで最高の一体感を持って(2028年の)ロサンゼルスオリンピック出場を目指す」という目標と意義を共有することだったという。

 ブリーフィングでの質疑応答で、選手との会話の感触を問われた島田会長は「建設的な意見や提案をいただいた。世界で戦っている彼らだからこその視点は示唆に富むことばかりだった」と振り返り、「こちらの思いを伝えるだけでなく、傾聴こそが何より大切」と、信頼関係の再構築に重きを置いたことを強調した。

 特に、JBAや代表チームへの発言で注目を集めていた八村との対話について、島田会長は「過去の経緯と未来のアクションプランをしっかりと説明し、相互理解を図った」と説明。「彼(八村)は人間的にも卓越した器を持っており、困難をポジティブに糧にしていく姿勢を感じた」と称賛し、日本代表への思いは両選手ともに強いとの認識を示した。

 今回の会談で即座に何らかの確約がなされたわけではないが、島田会長は「直接的なコミュニケーションと信頼関係の構築が全てにおいて大切」とし、ロスオリンピックに向けた『最強ジャパン』結成へ、ポジティブな第一歩を踏み出した。今後もJBAは、資金面や人的リソースの不足を言い訳にせず、強化委員長が描く世界観の実現へ向け、ビジネスサイドからも全力でバックアップしていく姿勢だ。

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