ウインターカップ女子注目選手（4）星杏璃（昭和学院）「2年ぶりの冬舞台に立つエースガード」

12月23日から29日の期間、武蔵野の森総合スポーツプラザにおいて、「SoftBankウインターカップ2018 平成30年度第71回全国高等学校バスケットボール選手権大会」が開催される。全国高等学校総合体育大会（インターハイ）、国民体育大会（国体）、そしてウインターカップを高校バスケ界の3大タイトルとしているが、ウインターカップは最も注目度が高い大会でもある。バスケットボールキングでは、そんな“真の年間チャンピオン”を決する冬の祭典を前に、今大会で注目すべき5選手をピックアップした。

■女子注目選手（4）星杏璃（3年／昭和学院高校／千葉県）

　11年連続41度目のウインターカップに臨む昭和学院高校。今年のチームには1年次からエースガードを担ってきた選手がいる。3年生の星杏璃だ。ポイントガードながら171センチと上背があり、自身が長所と自負する「スピードのあるドライブ」から得点も取れてアシストもさばける。

「まずはチームをコントロールすること」（星）。その言葉どおり、抜群のゲームコントロール力でチームに安心感と勝利をもたらす彼女の存在は、時にゲームを支配しているようにも見える。実際、10月に行われたウインターカップの千葉県予選決勝でも、相手に差を詰められたところを自身のスティールからの速攻、自らの得点で流れを断ちきってみせた。

　1年生からチームの中心選手である星だが、実はウインターカップは2年ぶりの出場となる。昨年は右ひざの前十字靭帯断裂のケガを負ってシーズンを棒に振ったからだ。

「1年生の時は（赤穂）ひまわり（現デンソーアイリス）さんがいたのですごい安心感があったし、自分が失敗しても先輩たちがカバーしてくれていました」と当時のウインターカップを振り返るが、「その時とは今の気持ちは全然違います」と話す。

「みんなが安心感を持てるようなプレーをしたいですし、後輩たちがミスした時は自分がカバーできたらいいなと思います」

　もうケガの影響はないという星。昭和学園は今夏のインターハイ、優勝を飾った桜花学園高校（愛知県）に惜しくも1点差で負けている。本戦ではその桜花学園と同じブロックに入り、互いに勝ち進めば準々決勝で相まみえる。チームのエースガードは「夏の悔しさをウインターカップでリベンジしたい」と“打倒・桜花”に燃えている。

文＝小沼克年

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ウインターカップ女子注目選手（1）池田沙紀（岐阜女子）
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ウインターカップ女子注目選手（2）樋口鈴乃（精華女子）
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