2021.08.01

【IH優勝・喜びの声】中部大第一の屋台骨…役割を果たした3年生の福田健人と田中流嘉洲

中部大第一を引っ張った3年生の(左から)福田と田中[写真]=伊藤 大允
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「令和3年度全国高等学校総合体育大会バスケットボール競技大会(インターハイ)」は中部大学第一高校(愛知県)の3年生たちにとって2年ぶりの夏の全国大会に。決勝で地元の帝京長岡高校(新潟県)を54-37で倒し、念願だった日本一を達成した。

 その3年生の一人で1年生の頃からスターターとして試合経験を積んできた福田は、オールラウンダーで得点源を担う。ドライブに3ポイントシュートにと隙あらば果敢にシュートを放つだけでなく、ディフェンスが寄ればパスも的確にこなす。ロースコアとなった決勝でも11得点を挙げた。

 また、195センチで体の強さもある田中流嘉洲はリング下でのリバウンドやシュートなどでチームを支える3年生。大きな相手にも臆することなくボールに飛び付き、時にバスケットカウントを決めて雄たけびを上げる姿は仲間を奮い立たせていた。

 初優勝を達成した3年生たちが優勝の感想やこれまでの思い、さらにはウインターカップへの課題などをコメントした。

福田健人「記録を作れて本当にうれしい」

「本当にうれしいですし、今まで優勝したことがなかったので、自分たちの代で『初優勝』という記録を作れてうれしいです。

(決勝の)相手は地元開催ですごく勢いのあるチームで、3ポイントシュートやリバウンドのところが強いので、まずはその3ポイントシュートを抑えて、リバウンドは全員で取りに行くというのを意識しました。(個人的に)試合終盤にイージーミスをしてしまったり、強引に突っ込んでしまったりしたので、そこは直すところだと思います。でも、(2年生の)瑛司(下山)や康成(坂本)がそこをカバーしてくれたので、良かったと思います。

 自分たちが入学してからいい結果が残せていなかったので、(最後にコートに立っていたのが)3年生たちで本当にうれしかったです。

(ウインターカップに向けて)外のシュートの精度もそうですが、強引に行ってしまうところがあるので、(パスを)さばくのか、シュートを打つのかの状況判断をしっかりすること。あとはドライブに行ったときのゴール下での体の使い方を上手くできるようにしたいです」

シュート力だけでなく走力も兼ね備える福田[写真]=伊藤 大允

田中流嘉洲「またゼロからのスタートです」

「初優勝できたこと、監督に一つのプレゼントをすることができて良かったです。3年間きつい戦いでやっと(常田健コーチを)胴上げできたこともうれしかったですね。

 自分の仕事は声出すこととリバウンドに絡み、ブレイクで走ることなので、そこは(大会を通して)ずっと意識しながらやっていました。

(個人的には)良かったところも、できていないところもいっぱいあったと思います。ウインターカップまでにはダメだったところを直していきたいです。もう少し周りを見られるようになって、落ち着いてプレーできるようにしたいです。

(大会中は)八村塁選手(ワシントン・ウィザーズ/日本代表)が好きなので、オリンピックも見ていました。八村選手のハイポストからのの1対1をいつかできるようにしたいと思っています。

(今後に向けて)一つの目標は達成しましたが、今日(決勝)はミスが多かったので、そういったミスをなくしてウインターカップも優勝したいです。次はまたゼロからのスタートだと思っています」

大きい選手を相手にリバウンド争いをする田中[写真]=伊藤 大允

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