2021.12.26

2回戦で姿を消した桐光学園の谷口律「もっと自分たちのバスケを体現したかった」

オールラウンドな活躍で桐光学園をけん引した谷口律[写真提供]=日本バスケットボール協会
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 12月25日、「SoftBank ウインターカップ2021 令和3年度 第74回全国高等学校バスケットボール選手権大会」の男子2回戦が行われ、桐光学園高校(神奈川県)は県立小林高校(宮崎県)と対戦した。

 44-38とリードして後半を迎えた桐光学園だったが、第3クォーターの終盤に逆転を許し、その後は一進一退の展開に。最終クォーターの中盤以降は県立小林にリードを奪われ、最後は85-87と僅差で敗れた。

 この試合でチームハイの20得点に加えて、8リバウンド8アシスト4スティールとオールラウンドな活躍を見せた、桐光学園の谷口律が試合後の取材に応じた。

 この1年間では、第1クォーターの入りの悪さを改善することを目標に、練習へ取り組んできたと語る谷口。実際にこの試合では、20-21と互角の戦いで最初の10分間を終え、続く第2クォーターでは6点のリードを奪った。

 しかし、後半に逆転され、2回戦敗退となったことについては「最後に走り負けてしまったのが敗因です。もっと自分たちの堅守速攻というバスケを体現したかったです」と語り、「自分がもっとエースとしてチームを引っ張っていれば、結果は変わっていたのかなと思います。1、2年生にも、同期の3年生にも、申し訳ない気持ちでいっぱいです」と悔しさを滲ませた。

 桐光学園に入学後、得点を取りに行く2番ポジションから、司令塔である1番ポジションにコンバートしたという谷口は、「ポイントガードとしての技術やスキルを学べました。あとはリーダーシップが一番成長できた部分だと思います」と高校での3年間について振り返った。

 接戦の末の敗退とあって、谷口は終始悔しさを噛みしめながらの取材対応となった。それでも、桐光学園で仲間たちとともに積み重ねた経験は、この先の人生の大きな糧になっていくだろう。

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