2023.08.26

黒星スタートのバスケW杯…主将の富樫勇樹は次戦に向け「自分たちから仕掛けるチームでありたい」

格上ドイツに黒星も「切り替えて後半は勝てたというのは大きい」という富樫[写真]=伊藤大允
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 8月25日、「FIBA バスケットボールワールドカップ2023」が開幕し、日本代表(FIBAランキング36位)がドイツ代表(同11位)との初戦を戦った。

 試合は立ち上がりからドイツに主導権を握られ、日本は後手を踏む展開に。この試合では、日本の攻撃の軸である3ポイントシュートが35本中6本のみ成功と不発に終わり、前半を終えて31-53と大きく引き離されることに。後半はなんとか食らいつき、わずかに点差を縮めることができたものの、68-81で初戦を黒星で終えた。

 試合後には、キャプテンを務める富樫勇樹千葉ジェッツ)がインタビューに応答。「オープンなスリーや、オープンではなかったかもしれないですが決めなければいけないシュートを落として、点差が開いてしまったので、反省点だと思います」と試合を総括した。

 加えて富樫は「後半は相手のやりたいバスケットを止めることはできていたと思います」とハーフタイム以降を評価。後半だけでみると32-28とドイツを上回ったことから、「今後、勝敗プラス点差も(順位に)大きく関わってくるので、前半から切り替えて後半は勝てたというのは大きいことだと思います」と話した。

 特に、この試合での収穫については「(渡邊)雄太のスリーは多く作れました。そこはチームとして一番やりたいことですし、チームとして多く合わせも作れたと思います」とコメント。

 さらに「他の選手も、馬場選手もいいカッティングがあったようにいい場面もありました」と語ったが、同時に「それだけでは足りないということで、他の選手、自分も含めて点数、リバウンドに絡まなければいけないと思います」と反省も述べた。

 続けて、話題は次戦となるフィンランド戦に。ドイツ戦を終え、どのような反省をフィンランド戦に生かすべきか問われた富樫は「やっぱり出だしじゃないですかね」とコメント。ドイツ相手に後塵を拝する展開となったことを受け、「後半の仕掛けはよかったですが、点差が離れてから仕掛けるのではなく、最初から、自分たちから仕掛けるチームでありたいです」と、明確な注意点について話した。

 しかし、ドイツ戦を経験して「まったく歯が立たないかと言われたらそうではない」と富樫は感じたという。「自分たちのやりたいバスケットを完全にできたかと言われたらそうではないです」と苦い思いもしたが、「それでもこのバスケットを信じて、まずはグループリーグを戦っていきたいと思います」と次を見据えて意気込んだ。

 日本代表は次戦、213センチの絶対的エース、ラウリ・マルカネン擁するフィンランド代表と激突する。試合は8月27日の21時10分からテレビ朝日系列で生放送されるほか、DAZN、バスケットLIVEでリアルタイムで配信される。

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