17時間前

島田慎二氏がレフェリーマイク導入背景を説明…長野&北海道出張のエピソードも披露

『島田のマイク』第265回が配信
バスケ情報専門サイト

 12月4日、島田慎二氏(日本バスケットボール協会会長/Bリーグチェアマン)のポッドキャスト番組『島田のマイク』第265回が配信。今シーズン終盤から試験予定のレフェリーマイク導入の背景と、11月に行った長野県と北海道への出張について語った。

 番組冒頭にリスナーから寄せられた「誹謗中傷につながる恐れがあるため、アリーナでジャッジに関するリプレーを流さない運用を検討してほしい」という提案が紹介された。島田氏は「笛が鳴った時に、今のプレーをリプレーで見たいというのも事実」としつつ、審判へのプレッシャーにも配慮が必要と両面を示した。Bリーグとしては審判を守る姿勢を明確にしており、実際にSNSで一線を越えた投稿があった場合、個別連絡や弁護士を立てるといったアクションを取った事例もある。

 しかし、現場からの報告やBリーグからの注意喚起だけでは問題が起きた際の対応に限界があり、物理的な抑止力が必要だと判断してレフェリーマイクの試験導入が決定した。島田氏は「(マイクを付けることで)レフェリーと話していることとか、近くいる選手が何を言っているかが拾えて、後で何かあった場合に検証できるようになる」と、過激な言動へのけん制効果が期待できると示唆。現在は検証を進めている段階で、2026年5月以降のポストシーズン全試合での実装を予定している。

 本編ではまず長野出張について、信州ブレイブウォリアーズが11月中旬にBリーグのサステナビリティパートナーである日本生命保険相互会社と共に開催した企業交流会に島田氏が参加したと報告。開催意義について「新たなスポンサーを獲得する機会にもなるでしょうし、今すでにスポンサーとして応援していただいている企業に対しては、色々な企業の皆様とおつなぎになれる機会を作ることで、顧客満足を上げていくという観点もある」と説明した。

 特に印象的だったのは、長野で感じる熱量の高まりだ。Bリーグの成長や信州が地域に根付く努力を重ねてきたこと、来季からのB.LEAGUE PREMIER(Bプレミア)参入決定といった追い風に加え、元アスリートである荻原健司長野市長によるスポーツへのバックアップ体制の強さも良い方向に作用していると島田氏は見ている。木戸康行社長と青野和人取締役を中心に運営されたイベントは大いに盛り上がったという。

 続く11月下旬には、北海道日本ハムファイターズの球場であるエスコンフィールド北海道で開催されたスポーツビジネスをテーマとしたトークショーに島田氏が登壇。「(野球の)シーズン中の本業での収入だけではなく、イベントやスタジアムツアーを通してちゃんとマネタイズしているし、常に面白いことを仕掛けていこうと考えられている」と、島田氏はビジネス戦略を称賛した。

 今回のエピソードでは、島田氏の出張時のスケジュールの立て方やプレゼン術のアドバイスなどについても語られた。

信州ブレイブウォリアーズの関連記事

Bリーグの関連記事