2025.01.18

子どもに贈ったユニフォームが即オークションに…選手は“泣き顔”の絵文字で反応

ユニフォームを少年にプレゼントしたウェンバンヤマ [写真]=Getty Images
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 NBAサンアントニオ・スパーズビクター・ウェンバンヤマは12月下旬、スパーズがブルックリン・ネッツに勝利を挙げた後、ウェンバンヤマの小さなユニフォームを着ていた子どもと、自身が着用していたユニフォームを交換した。

 しかし、誰もが微笑ましくなるこの瞬間が、悲惨な出来事へと変貌してしまう。1月16日(現地時間15日)、Xアカウントの『The Collectibles Guru(@ericwhiteback)』が、ウェンバンヤマから少年に贈られたユニフォームがオークションサイト『Goldin』に出品されている旨を、交換時の画像と出品画像を添付しポストしたのだ。

 この投稿について『NBACentral(@TheDunkCentral)』が拡散すると、ウェンバンヤマ自身も泣き顔の絵文字を添えてリポスト。すでに1800万回を超えるインプレッションが記録されており、コメントを残したファンからは、「ユニフォームを売るのは欲深くて利己的で、素晴らしい行為を台無しにしている」という意見がある一方で、「人生を変えるほどの大金を手に入れるためには正しい行動だと感じた」といった意見も見られた。

 一連の事象について『スポーツイラストレイテッド』のアダム・セルラーレ氏は、「有料のイベントで手に入れたサインやサイン入りグッズを販売することに反対はしません。しかし、例えば球場などで公共の場でサインをもらい、それをただお金を稼ぐために販売する人たちには、少し違う意見を持っています。それが理解できることであっても、このような状況が原因でウェンビーや他のアスリートたちがファンとのこうした交流を避けるようにならないことを願っています。こういった瞬間こそが、ファンがスポーツを愛する大きな理由の一つだからです」と綴った。

 世界中で度々話題になる“出品”行為。スポーツ選手を応援するファンは、その在り方を改めて考える機会なのかもしれない。

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