2025.07.12

サマーリーグデビューを飾ったクーパー・フラッグ「試行錯誤しながら理解していきたい」

今年のドラ1、フラッグ(右)がサマーリーグの舞台に[写真]=Getty Images
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 7月11日(現地時間10日)、「NBA 2K26 SUMMER LEAGUE 2025」でダラス・マーベリックスとロサンゼルス・レイカーズが対戦。今年のドラフトで全体1位を飾ったマブスのクーパー・フラッグがサマーリーグデビューを果たした。

 先発でコートに立ったフラッグは、第1クォーターからハイライトを製造。スティールから豪快なダンクを叩き込んで会場を沸かせると、ブロニー・ジェームズとのマッチアップでは、柔らかなシュートタッチからジャンパーも沈めていく。試合は87-85でマブスが接戦を制し、フラッグは約31分の出場で10得点6リバウンド4アシスト3スティールの多彩な働きを見せた。

 フィールドゴール成功率は23.8パーセント(21本中5本)と低調に終わったものの、その活躍はマブスのコーチ陣にとって素晴らしいものだったようだ。マブスを率いるジェイソン・キッドHC(ヘッドコーチ)がハーフタイム中のインタビューに応じ、開幕からダブルチームを仕掛けられたフラッグについて「あれはリスペクトの表れだ」と語った。現地メディア『ESPN』が伝えている。

「クーパーのように、ハンドリングもシュートもパスもできる選手がいるなら、誰だってパスを渡したくなるだろう。彼は素晴らしい判断力を持っていて、大学でも高校でもそうだった。彼はこれからミスを犯すだろうし、私たちだってそうだった。だが、18歳であの落ち着きは本当に素晴らしいと思う」

フラッグ(左)とブロニー(右)のマッチアップには会場も注目[写真]=Getty Images

 コーチからの信頼をフラッグも感じているようで、「彼ら(コーチ陣)は僕を実験して、新しいことを試すように言っていた。僕はアグレッシブにプレーしようと努めた。これは新しいことだ」とコメント。「人生で最も悪い試合の一つかもしれない」と自省しつつも、「勝利を手にすることができたのが、僕にとって最も重要なことだ」と語っている。

「シュートが入らなかったけど、そういうことは起こりうるもの。そんな夜だってあるさ。僕にとっては新しい経験で、それほど多くのシュートをこれまでは打ってこなかったから、試行錯誤しながら理解していこうと思う。プレーし続けて、前身していくのが楽しみだ」(フラッグ)

 本人としては満足のいくパフォーマンスではなかったかもしれないが、まだサマーリーグは始まったばかり。今後はサンアントニオ・スパーズ、シャーロット・ホーネッツ、フィラデルフィア・セブンティシクサーズとの3試合が予定されているが、フラッグには徐々に“新たな役割”を体得してもらいたい。

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