2024.12.23
NBAのオフシーズンは、バスケットボールから離れた選手たちのコート外での活動が話題になる。例えば、ビクター・ウェンバンヤマ(サンアントニオ・スパーズ)は今夏に少林寺の修行に勤しみ、ステフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)は自身のゴルフツアーを欧州で初開催していた。
昨年のニューヨーク・ニックスに欠かせないロールプレーヤーだったランドリー・シャメット(フリーエージェント)は、テニスの4大大会のひとつである全米オープンにフォトグラファーとして参加。そのアクションフォトは、写真の世界におけるプロにも賞賛されている。
Landry Shamet taking up a new gig pic.twitter.com/x28Ys07H0C
— Big Knick Energy (@BigKnickEnergy_) September 8, 2025
シャメットは、大坂なおみの躍進も報じられた全米オープンに全米テニス協会の一員として参加した。シャメットがボランティアフォトグラファーとして全米テニス協会で働くのは今年で2年目。前回大会は第1週にグラウンドで活動していたが、その時の撮影が評価されて本大会では最終週での参加となり、女子・男子の決勝戦を撮影している。
自身のフォトグラファーアカウント「@landryshamet.jpg」では、大会連覇を果たした女性プレーヤーのアリナ・サバレンカの決勝戦の様子を投稿。その写真には、優勝をかけた大一番におけるプロアスリートの感情の起伏と躍動感が記録されている。

全米オープン決勝後のセレモニー[写真]=Getty Images
「彼のアクション写真は本当に素晴らしいです。彼には真剣に写真を学ぶ姿勢があります。素晴らしい質問をたくさんしてくるし、正直に言ってチームメートとして最高の存在です。ニューヨーカーなら誰でも知っているでしょうね」
シャメットが写真を始めたのは約4年前。最初はカメラを持つことが想像できず、スマートフォンで十分と考えていたが、実際に機材を手にすると、みるみる写真の魅力に取り憑かれ、遠征先にも必ずカメラを携帯するという。
「カメラを手にしてから、もう手放す日は来ないと思っています。家に飾る写真を撮るために街を歩いたり、(USオープンのような)イベントで撮影したり。趣味であれ何であれ、写真はずっと僕の一部であり続けるでしょう」
シャメットは、テニスの現場でノバク・ジョコビッチやカルロス・アルカラスといったトッププレーヤーたちを撮影してきた。また、ワシントン・ウィザーズに在籍していた2023年には、メディアデーの舞台裏で撮影した写真を球団の公式サイトで公開している。
バスケットボールだけでなく、写真のフィールドでも見事なシューティングを発揮するシャメット。人生の次なるチャプターでは、カメラを通じた表現活動を模索しているのかもしれない。
文=Meiji
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