2025.11.17

アンソニー・デイビス、さらに7-10日間の離脱へ…オーナーが早期復帰計画を却下か

ダラス・マーベリックスのアンソニー・デイビス(写真は10月28日の試合より) [写真] = Getty Images
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 左ふくらはぎの負傷により離脱が続いているアンソニー・デイビスダラス・マーベリックス)は、今後さらに少なくとも7-10日間にわたり欠場する見込みとなった。11月17日(現地時間16日)、マブスが公式に発表している。

 マブスの指揮官を務めるジェイソン・キッドHC(ヘッドコーチ)は、現地メディア『ESPN』の取材に対して以下のように語っている。

「彼は、僕たちを助けたいという気持ちでいるし、プレーしたがっている。だが、ケガから回復してより強くなるために、ここから7-10日間が必要になるんだ。うまくいけば、7-10日後にはコートに戻れるだろう」

 マブスは17日にホームでポートランド・トレイルブレイザーズと対戦。この試合を欠場したデイビスは、これで9試合連続の欠場となった。『ESPN』によると、デイビスは当初、9日のワシントン・ウィザーズ戦での復帰を目標にしていたという。しかし、マブスのオーナーであるパトリック・デュモンによって復帰計画が却下されたようだ。

 デュモンは、デイビスのケアに関わるスタッフとの会議を経て、「ふくらはぎへの負担が再発したり、それに関わるより深刻なケガを引き起こしたりするリスクが“完全にない”と示す医療データが提供されるまで、復帰を承認しない」と明言したという。

 この決断が下された3日後となる12日、マブスはニコ・ハリソンGM(ゼネラルマネージャー)の解雇を発表した。『ClucthPoints』など一部メディアは、解雇を恐れたハリソンがデイビスの早期復帰を無理強いしていた可能性があると報じていたが、結果的にデイビスは復帰に向けた時間を確保できる形となった。

 マブスにとって、デイビスは“世紀のトレード”となったルカ・ドンチッチ(ロサンゼルス・レイカーズ)放出の対価として獲得した目玉選手である。一方で、デイビスは昨年2月の加入以降わずか16試合の出場に留まっている。トレードの時点でも腹部のケガから回復途中にあったデイビスは、加入後のホームゲームで急いで復帰した結果、6週間の長期離脱に繋がるふくらはぎの負傷を再発させた。そんな経緯を踏まえ、チームは今回の復帰に対して慎重な姿勢をとっているものと思われる。

 マブスは16日終了時点で戦績を3勝10敗としており、ニューオーリンズ・ペリカンズやサクラメント・キングスなどのチームとウェスタン・カンファレンス最下位を争っている。早期段階から今シーズンの立て直しを図りたいだけに、デイビスの復帰時期に注目が集まる。

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