2025.11.17
その特徴的な眉毛から“ザ・ブロー”の愛称で親しまれるアンソニー・デイビスに、新たなトレードマークが追加されることになった。
デイビスは、シーズン開幕に向けたメディアデーに出席。その右目は赤く充血していたが、10度のNBAオールスターは右目の網膜剥離を修復するためにオフシーズンに手術を受けたことを明らかにした。心配に見えたその右目はすでに完全に回復しているようだが、デイビスは医師の指示により、今後は常に特別なアイウェアを着用してプレーする必要があるという。
「目の調子はいいよ。点眼薬のせいで少し赤みは残るけど、視力は戻った。プレーする準備はできているよ。4月に(ダニエル・)ギャフォードの肘が目に入って、それで問題が起きた。夏にいつも通り検診を受けたら、手術が必要だと判明してさ。夏はずっと目の手術の回復に専念してきた。医師の命令で、キャリアの残り全てでゴーグルを着用することになったんだ。正直あまり嬉しくないけど仕方ないね。夏から着けて慣れるようにしてる」
Day ☝️ of Training Camp. @UTSWMedCenter // #MFFL pic.twitter.com/J3kDFvPbiN
— Dallas Mavericks (@dallasmavs) October 1, 2025
デイビスとギャフォードの事故は、今年4月のアトランタ・ホークス戦で起きたものだ。デイビスは縫合のため一度コートから退いたが、その後は試合に復帰。そのため、当時は切り傷程度の軽傷かと思われていた。だが、実際は視力に影響するほど深刻なもので、オフシーズンはダラスへの正式な引越しを除いて、回復を最優先に過ごしてきた。
本人はゴーグル着用を芳しく思っていない様子だが、会見では「みんな、俺をホーレス・グラントと見間違えるだろうな(笑)」と、記者たちから笑いを誘う発言も忘れなかった。
ルカ・ドンチッチとの衝撃的なトレードでダラス・マーベリックスへ移籍したきたデイビスにとって、同球団でシーズンスタートを切るのは今回が初めてだ。カイリー・アービング、クレイ・トンプソンといった優勝経験のあるベテランに加え、ロサンゼルス・レイカーズ時代に良いケミストリーを築いたディアンジェロ・ラッセルやマックス・クリスティが在籍していることも心強く、デイビスは依然としてリーグ優勝を狙えるポジションにいる。
「今年はとにかくコートに立ち続けたい。去年はトレード直後の初戦でケガをしてしまったからね。最大の課題は健康を保つこと。チーム全員が健康を維持できれば問題ないはずだ。チームの優勝に貢献したいし、リーダーとして声を出して引っ張りたい。ジェイソン(・キッド監督)やニコ(・ハリソンGM)からもそう言われてる。カイリー不在の間は特に、俺とクレイが若い選手を導く必要がある」
デイビスが言及した若手の1人には、今年のドラフト1位指名であるクーパー・フラッグも含まれているだろう。トンプソンもフラッグとの最初の練習については「ドリルをひとつも休まず、全て真剣に取り組む姿勢に感銘を受けた」と語っているが、デイビスも期待を背負う球団のホープを全力でサポートする気概だ。
「普通なら1位指名は再建中のチームに行くよな。でも彼は成熟したチームに加わる。だから、通常ほどのプレッシャーはないだろう。俺やカイリーが負担を引き受けて、彼にはバスケットボールに集中してもらう。シーズンを通して必要になる選手だからね」
目の状態が懸念されているデイビスだが、9月下旬にはマーベリックスの練習施設で5対5の試合形式のワークアウトに参加しており、まもなく始まるトレーニングキャンプにもフル参加の予定。
リーダーとしての責任を背負ったゴーグル・デイビスが、キャリア2度目のリング獲得に挑む。
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