2025.12.19
12月18日。ミネソタ・ティンバーウルブズは、球団レジェンドのケビン・ガーネットが、ウルブズとWNBAミネソタ・リンクスのチームアンバサダーへ就任することに合意したと発表した。
今後ガーネットは、両チームのビジネスやコミュニティ、ファンエンゲージメント、コンテンツの開発など多方面で新たな役割を担っていくことになる。
1995年のドラフト1巡目5位でウルブズから指名されたガーネットは、NBAキャリア21シーズンのうち最初の12シーズンを含む約14シーズンをウルブズでプレーし、2020年にバスケットボール殿堂入りを飾ったレジェンド。
ガーネットは、211センチ108キロと研ぎ澄まされた鋭利な刃物のような肉体と豊富なスキル、あふれんばかりの闘争心の持ち主。1996-97シーズンにウルブズをフランチャイズ史上初のプレーオフへ導き、チームは2003-04シーズンまで8シーズン連続でプレーオフへ出場した。
キャリア5年目の1999-2000から2004-05まで6シーズン連続で平均20.0得点、10.0リバウンド、5.0アシスト以上を残してオールスター、オールNBAチーム、オールディフェンシブチームの常連となり、リーグ最高級のパワーフォワードとしての地位を確立。

ガーネットは誰もが認めるウルブズを代表する選手[写真]=Getty Images
なかでも2003-04シーズンにはウルブズをフランチャイズ史上ベストの58勝24敗へ導き、自身も平均24.2得点13.9リバウンド5.0アシスト1.5スティール2.2ブロックと暴れ回り、球団史上唯一のシーズンMVPに輝いた。
2016年9月に現役引退を表明したガーネットは、前オーナーのグレン・テイラーとの確執もあって背番号21の永久欠番化を拒否し、ウルブズとは距離を置いていた。だが新オーナーのマーク・ロアとアレックス・ロドリゲスと信頼関係を構築したことで、再結成するに至った。
今回のリリースで、ウルブズは今後2シーズン以内にミネソタでガーネットが着用した背番号21の永久欠番セレモニーを開催することも発表。ガーネットの引退後、ウルブズで21番に袖を通してプレーした選手はおらず、待望の永久欠番化と言っていい。ウルブズの選手で永久欠番になるのは、ガーネットの元チームメートでもあるマリーク・シーリー(2番)に続いて球団史上2人目となる。
「ホームに戻ってくることができ、感激しています。ミネソタはすべてが始まった場所であり、私が若く、ハングリー精神にあふれ、最高のレベルで競い合う方法を学んだ場所でもあります。マークとアレックスがこのフランチャイズに大胆かつ新しいビジョンを描いているこの時期に戻ることができ、楽しみにしています。彼らのリーダーシップが、この球団へ新鮮なエナジーをもたらしてくれました。ティンバーウルブズとファンの皆さん、そしてこのコミュニティのために、未来を築き上げる手助けができることを楽しみにしています」
IT’S REAL.
IT’S HAPPENING.
KEVIN GARNETT IS BACK. pic.twitter.com/QftVD2OmSR
— Minnesota Timberwolves (@Timberwolves) December 18, 2025
リリースを通じてそう語ったガーネットは、6シーズンを過ごしたボストン・セルティックスで着用した背番号5も永久欠番になっているため、永久欠番になるのはウルブズで2チーム目。
ウルブズではレギュラーシーズン通算1万9201得点、1万718リバウンド、4216アシスト、1315スティール、1590ブロックと、主要5部門でいずれも球団最多記録を残してきた。1つの球団において、この主要5部門で最多記録を保持するのはNBA史上ガーネットのみ。
歴代有数のパワーフォワードで、NBAの75周年記念チームにも名を連ねたガーネットのウルブズ復帰は、アンソニー・エドワーズを中心に2シーズン連続でカンファレンス・ファイナルへ進出しているチームにとってもポジティブな動きと言っていいはずだ。
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