2026.09.12
メンフィス・グリズリーズが、スポーツ動画配信サービスのDAZNと複数年のパートナーシップ契約を締結した。2026-27シーズンから、グリズリーズのローカル中継の大部分がDAZNで配信されることになる。
グリズリーズの発表によると、DAZNは2026-27シーズンに予定されているプレシーズン4試合に加え、レギュラーシーズン80試合のうち78試合を配信。さらに、そのうち15試合はDAZNアプリで無料視聴できるほか、現地の地上波でも同時放送される予定だという。これは、これまで地域スポーツネットワークなどを通じて放送されていたグリズリーズのローカル中継の大部分が、今後はDAZNを通じたストリーミング配信へ移行することを意味する。
DAZNがグリズリーズのローカル放映権を持つエリアは、テネシー州、ミシシッピ州、ケンタッキー州、アラバマ州、ミズーリ州、イリノイ州中部・南部、アーカンソー州東部の一部にまたがる。対象地域のファンは、DAZNのグリズリーズ向けサービスに加入することで、対象試合をライブや見逃し配信で楽しめるようになる。
グリズリーズがDAZNへ移行する背景には、NBAにおけるローカル中継の大きな変化がある。
これまでグリズリーズを含む複数のNBAチームは、地域スポーツネットワークを通じてローカル中継を展開していた。しかし、グリズリーズが以前提携していたMain Street Sports Groupが運営するFanDuel Sports Networkが今年に入り事業を終了。これを受け、NBAは該当チームに対して2026-27シーズンに向けた新たなローカル放映契約を探すよう促していた。
そこで新たな受け皿のひとつとなったのがDAZNである。近年は、従来のケーブルテレビなどを介した地域スポーツネットワークから、視聴者がインターネット経由で直接サービスに加入する「ダイレクト・トゥ・コンシューマー(DTC)」型の配信へ移行する動きがNBAでも広がっている。今回のグリズリーズの契約も、その流れに沿ったものと言える。
一方、NBAは将来的に、各チームのローカル中継をまとめて視聴できる独自のストリーミングサービスを構築する構想を持っているとされる。当初は2026-27シーズンからの開始も検討されていたものの、現在は2027-28シーズンをターゲットとしているという。
そのため、グリズリーズを含め、DAZNとの契約を結んだチームの一部では、1年契約や2年目以降に契約を見直せる条項を設ける動きがあると報じられている。グリズリーズも複数年契約ではあるものの、今後のNBA全体のローカル配信戦略によって契約内容が変化する可能性がありそうだ。
NBAでは2025-26シーズンから、ABC/ESPN、NBC/Peacock、Amazon Prime Videoとの新たな11年契約がスタートしている。2026-27シーズンも全国中継はこれらのパートナーを中心に展開される一方、各チームのローカル中継ではストリーミングへの移行が進行中だ。
今回のグリズリーズとDAZNの契約は、単なる放映パートナーの変更にとどまらず、NBAの試合をファンに届ける方法そのものが変わりつつあることを象徴する動きと言えそうだ。
2026.09.12
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