2020.01.09
12月19日(現地時間18日)終了時点で、アトランタ・ホークスはイースタン・カンファレンス最下位の6勝22敗。現在も5連敗中と、なかなか勝利できずに苦しんでいる。
1日(同11月30日)のヒューストン・ロケッツ戦では111-158と、47点差という屈辱的な大敗を喫してしまい、意気消沈してしまうほどの大きなショックを受けていた。
そんな中、チームトップの37得点7アシストを挙げたトレイ・ヤングに対して、キャリア12シーズン目のラッセル・ウェストブルックは、自身のルーキーシーズンでは14連敗を喫し、シーズンを通じて23勝しかできなかったことがあったと伝えたという。
当時のサンダーにはケビン・デュラント(現ブルックリン・ネッツ)やジェフ・グリーン(現ユタ・ジャズ)がいたものの、なかなか勝つことができなかった。
だが翌シーズンにジェームズ・ハーデン(現ロケッツ)やサージ・イバカ(現トロント・ラプターズ)が加入し、ようやくプレーオフに進出。その後12年にはNBAファイナルまで勝ち上がるチームへと大躍進を遂げていた。
それでも、ヤングにとっては勝てないというフラストレーションがたまる一方であり、「プレーオフに出場したい」という今季の目標達成は厳しい状況に陥っている。
「今のラスを見てくれ。彼はファイナルも経験してきた。今はヒューストンで数多くの試合に勝利している。でももし、彼のように勝利を経験することができなかったら、いいキャリアとは言えないよ」とヤングは『The Athletic』へ胸の内を明かしていた。
低迷中のホークスにおいて、2年目のヤングは平均28.3得点4.2リバウンド8.5アシスト1.2スティールというオールスター級の個人成績を残している。だがチームはオフェンシブ・レーティング(100回のポゼッションにおける得点)でリーグ27位(104.7)、ディフェンシブ・レーティング(同失点)でもリーグ28位(114.5)と、攻防両面でリーグ最下位クラス。
ヤングは同メディアに対して、自身の現状をこう漏らしていた。
「誰もが今勝ちたがっている。僕だって今勝ちたいんだ。僕は今よりも、もっともっと勝ちたい。ここに来るまで、僕はこれまで再建の過程にいたことがなかったんだ。だから最もつらいのは、この状況の中、ポジティブな姿勢を保とうとすること。僕はどうやってポジティブな姿勢を保っていくかを学ばなければいけない。リーダーとして、僕は自分だけじゃなくてチームメートたちもポジティブな姿勢を維持させていく必要があるんだ」。
ホークスは反薬物プログラムの規定違反で25試合の出場停止処分中のジョン・コリンズが今月中には復帰してくるため、ヤングのオフェンス面における負担はある程度軽減されるだろう。
とはいえ、コリンズ復帰でチームの状況が一気に好転すると期待するのはさすがに酷なこと。「僕らはケミストリーを構築していかなきゃならない。特にディフェンス面でね」と新人キャメロン・レディッシュが語っていたように、ディフェンス面でリーダーシップを発揮し、チームを鼓舞できる選手の台頭が求められる。
だが現有戦力の中で適任者はおらず、トレードやフリーエージェント(FA)で新戦力を獲得しなければ、この問題に対する進捗は見られないだろうというのが大方の意見であり、選手たちもうすうすは気付いているだろう。
ヤングやレディッシュ、コリンズをはじめ、ケビン・ハーターやディアンドレ・ハンターといった魅力的な若手がいるだけに、ホークスには今季終了後ではなく、今季中にロースターへメスを入れて、現状打破してほしいところだ。
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