2022.07.02
2月11日(現地時間10日、日付は以下同)のデッドラインを迎えても、ヒューストン・ロケッツはジョン・ウォールのトレードを成立させることができず、今季は1試合もプレーできていない。
ロケッツは3月10日を終えた時点でウェスタン・カンファレンス最下位の17勝49敗。だがチームはジェイレン・グリーンやケビン・ポーターJr.にジョシュ・クリストファーといった若手を起用しており、ここ3試合で2勝を手にしている。
そのため、ウォールが今季残り試合でロケッツの一員として出場する可能性は低く、キャリア12シーズン目(実働11シーズン目)の今季はこのまま出場せずに終えることが濃厚だ。
ウォールの今季年俸は約4431万ドル(約51億3996万円)。ジェームズ・ハーデン(フィラデルフィア・セブンティシクサーズ)と並んでリーグ2位タイという超高額年俸である。
昨季ロケッツで40試合に出場し、平均20.6得点3.2リバウンド6.9アシスト1.1スティールを残していることから、31歳のポイントガード(PG)にはまだまだ活躍できる力が残っているものの、さすがにこの巨額な年俸を前にするとトレードで獲得を望むチームを見つけるのは難しいのだろう。
もっとも、約4737万ドル(約54億9492万円)という来季契約はプレーヤーオプションのため、これを破棄すれば制限なしフリーエージェント(FA)になることができる。
そんななか、3月10日に『The Athletic』はウォールが古巣ワシントン・ウィザーズへ復帰することについてオープンになっていると報道。「それは……真実だ」とある情報筋も話しており、もしウォールが契約バイアウトとなってFAとなれば、計10シーズン在籍したウィザーズへ復帰する可能性はあるようだ。
ウィザーズは今季終了後にブラッドリー・ビールとスーパーマックスと称される超巨額な延長契約を結ぶ可能性があり、ウォールの超巨額な契約を受け入れられるほどキャップスペースに余裕はない。
それでも、ウィザーズはデッドラインで先発PGのスペンサー・ディンウィディーをダラス・マーベリックスへ放出しており、チームの柱となってビールやクリスタプス・ポルジンギス、カイル・クーズマ、八村塁といったフロントコート陣を操る司令塔を求めているのかもしれないことから、今夏の動向は気になるところだ。
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