2023.03.31
2月6日(現地時間5日)に成立したトレードにより、ブルックリン・ネッツからダラス・マーベリックスへの移籍が実現したカイリー・アービング。今シーズン終了後には現行の契約が満了となり、制限なしフリーエージェントとなるが、その後の去就についてはまだ不透明な部分が多く残されている。
ルカ・ドンチッチに並ぶスター選手を獲得したマブスにとって、今シーズンを望ましい結果で終えることができれば、ぜひともアービングと再契約を交わしたいだろう。複数のリーグ関係者によると、アービングは今夏のタイミングで最高額のサラリーを希望しているようで、マブスは5年間で総額2億7200万ドル(約368億2000万円)までのオファーを提示することが可能だ。
一方で、マブスを離れる可能性も考えられているアービング。現地メディア『Bleacher Report』によると、イースタン・カンファレンスのあるチームで幹部を務めている人物は「彼の行き先は分からない。ロサンゼルス・レイカーズはディアンジェロ・ラッセルと再契約を結ばない限り、“カイ”のマックス額には届かない」と、西の名門チームを引き合いに言及した。
リーグ優勝や8度のオールスター選出など、華麗なハンドリングと高いシュート力で数々の功績を残してきたアービングは、今年の3月には31歳を迎える。彼の新たな契約でキーになるのは「年数」だと複数の球団幹部が語っているようで、3~5年間のプランが練られているという。
攻撃力だけを見るのであればリーグトップクラスのデュオを構築したマブスだが、ディフェンスがカギになるプレーオフでも勝ちを重ねられるとは断言できない。一部のリーグ関係者は「マブスはルカの守備を補うために、それなりの人員を補充してきたが、2人を隠すとなると難しい仕事になるだろう」と、マブスの守備に懐疑的なコメントを残している。
マブスはアービングのトレードで守備を支えてきたドリアン・フィニー・スミスをネッツに手渡し、今夏にはゴール下を抑えてきたドワイト・パウエルやクリスチャン・ウッドもフリーエージェントになる。アービングとの再契約を仮定するのであれば、守備陣の確保はマストと言っていいだろう。
いずれにせよ、今シーズンの残された期間でアービングがどれだけの恩恵をもたらしてくれるかによって、マブスは彼との再契約を考えることになる。さまざまな出来事で取りざたされてきたハンドラーは、来シーズンにどのチームのユニフォームを袖に通しているだろうか。
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