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大坂なおみがUSオープンでコービーのジャージを着用「彼のスピリットを感じられる」

大坂なおみが交流もあったコービーへの敬意を語った [写真] = Getty Images

 テニスプレーヤーの大坂なおみは現在、2年ぶりの全米オープンを戦っている。昨年は出産による欠場もあって、本大会は2度の覇者に熱視線が注がれ、ファッションデザイナーYOONと共にデザインしたという原宿の文化にヒントを得たプレイフルなコートユニフォームも大きな話題となった。

 その大坂は記者会見に登壇した際、コービー・ブライアントのジャージを着用して登場。4年ぶりにトップ10の強豪に勝利した試合内容もさることながら、記者からはその理由についても質問が投げかけられた。

 日本人初のグランドスラム覇者は、5年前の全米オープンの2回戦にロサンゼルス・レイカーズのレジェンドが訪れ、自身の試合を観戦してくれたことを明かした。

「確か、今日のコートと同じ場所でプレーしたと記憶しています。ルイ・アームストロング・スタジアムに彼(コービー)が訪れ、私の試合を観戦してくれました。彼が私の試合を観戦するためにわざわざ来てくれたなんて、正直ちょっと信じられませんでした」

「彼からの応援を感じることも現実のものとは思えませんでした。私は試合や練習の後にはいつもコービーのジャージを着用しています。私の中に彼のスピリットを少しだけ感じれるような気がするからです」

 大坂がコービーへの敬意を直接的に表現するのは、決して今回が初めてのことではない。今月初めに同じくアメリカで開催されたミックスダブルスのエキシビションマッチでは、ペアを組んだオーストラリアのニック・キリオスと共に、2人でコービーの8番と24番のジャージを着用し、その様子を自身のインスタグラムにも投稿している。

 過去のインタビューでも、大坂はブラックマンバへの感謝を口にしている。遡ること2020年、2度目の全米オープン優勝を果たしたあと、大坂はコービーへの愛情を包み隠すことなく伝えている。

「本当に辛い敗戦もありました。彼が気にかけてくれていることさえ知らなかったですが、彼は私にポジティブなテキストを送ってきて、敗戦から学ぶように説いてくれました。これは私にとって間違いなく助けとなりました」

「私はただ、彼が期待してくれたような自分になりたいのです。彼が私のことを素晴らしい人間になると信じてくれたので、私自身も素晴らしい人間になれると願っています」

 大坂にとって、コービーは兄であり、メンターであり、インスピレーションであり、同選手のジャージは胸の内に並々ならぬ闘争心とメンタリティを与えてくれるのだろう。

 マンバメンタリティを胸に、大坂は通算5度目のグランドスラム獲得を目指す。

文=Meiji

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