
2025.03.12
2024年7月に発表されたNBAとPrime Video(以下プライム・ビデオ)の11年間のグローバル配信権契約が締結された。世界中においてNBAの視聴環境が変わる大きな契約だが、日本でも2025−26シーズンから、国内のプライム・ビデオからNBAの試合を配信されることが、先日発表された。
八村塁(ロサンゼルス・レイカーズ)に続き、メンフィス・グリズリーズと河村勇輝が2Way契約を結んだことで、日本からNBAへの注目度はこれまで以上に急激にアップ。それだけにNBAとプライム・ビデオの取り組みは国内におけるNBAファンの新規開拓に大きな寄与することは想像に難くない。
今回、NBA Japanの渡邉和史ジェネラルマネージャーに、現在NBAがどのような世界戦略を持っているのか、その中で日本をどのように捉えているかを聞く機会を得た。
インタビュー=入江美紀雄
――昨年の7月、NBAはプライム・ビデオと配信権契約を締結しました。NBAがプライム・ビデオをパートナーに選んだのはどのような狙いがありますか。
渡邉 バスケットボールを通じて多くの人たちを魅了させることがNBAの至上命題です。それを達成されるにはプライム・ビデオさんが最適なパートナーなのではないかと、契約に至りました。世界中で一人でも多くの方々にNBAに興味を持っていただくためには、願ってもない協力者だと思っています。
――実際にAmazonのプライム会員になれば、プライム・ビデオがサービスの一環として視聴できます。今回の発表では、追加の契約なしにプライム会員ならNBAが見られるようになるわけですね。
渡邉 すでにプライム・ビデオさんと契約している方々は映画やアニメなど多くのコンテンツを楽しんでいます。ただし、この中にはNBAに興味を持ってなかった方もいるわけで、そんなみなさんにNBAを見ていただける機会が増えるというのが本当に喜ばしいことですし、これからもっともっとファンを増やしていきたいと思っています。
――ここ数年、エンターテインメントの世界ではテレビだけでなく、動画配信サービスを楽しむ人が急激に増えています。プライム・ビデオとの取り組みは、そのような視聴者のニーズに対応しているのでしょうか?
渡邉 はい。NBAのファンを分析すると、若年層に大きな支持を受けていることを改めて確認しました。理由としては、コート上のプレーもさることながら、コート外の文化が若者から支持されており、ファッション、音楽など、デジタルを通じてその情報を取り入れ、デジタルの視聴が慣れているからで、“バスケットボール×デジタル×若者”という掛け算がうまくかみ合っていて、ファンの若年層化に寄与していると言えるでしょう。
――若年層がメインとなれば、日本では同年代の河村選手の存在も大きいのではないでしょうか。
渡邉 実際に河村選手の効果も多大にあります。今シーズンは2Way契約結んでいるのでGリーグでプレーすることも多いのですが、昨シーズンまでGリーグ自体の認知は高いものとは言えませんでした。しかし、今シーズンは河村選手と富永啓生選手(インディアナ・マッドアンツ)がプレーすることで状況が一変しました。先日行われたGリーグのオールスターゲーム、『UP NEXT GAME』では昨シーズンはあまりお客様が入っていなかったのですが、今年は満員となり、Gリーグの関係者も非常に喜んでいたという話です。ファンが詰めかければ選手にも勇気を与えますし、とてもいい相乗効果を生んでいると言えます。
――NBAは、現在の日本をどのように捉えているのでしょうか。
渡邉 Bリーグが2016年に立ち上がってから、目まぐるしい勢いで“バスケットボール”という文字が日本の皆さんが触れるようになったことについて、ニューヨーク(NBA本部)も注視しています。バスケ日本代表が強くなり、東京オリンピックでは女子代表が銀メダルを初めて獲得しました。また、Bリーグは毎年観客動員数が上がってますし、スポンサー収益も伸びているなかで、非常にビジネス収益が高いという評価です。今回のプライム・ビデオさんとの契約についても、国内において様々な共同プロモーションを予定するなど、期待する部分は大きいと言えます。
――今後、決まっている施策があれば教えてください。
渡邉 NBA Japanとして今後ますます努力していきたいのは、もっと多くの日本人選手にNBAのコートに立つ後押しをすることです。そのためにBリーグとの戦略的提携の基本合意を締結しました。強化の舞台として、Bリーグのクラブや選手がNBAやGリーグのイベントに参加することが企画されています。
「Prime Video Sports 2025」に登壇した渡邉和史GM(右)[写真]=兼子愼一郎
また、こちらも2月6日に発表されましたが、今年の6月の最終週にシンガポールでNBAが主催する「NBAライジングスターズ・インビテーショナル」を初めて開催します。高校生を対象としたこの大会には日本から2チームが参加しますが、会場にはNCAAやNBAのスカウトが来ることになっていますので、NBAと日本の高校生との距離を縮められるのではないでしょうか。こういった取り組みによって、日本人NBA選手を多く輩出したいと思っています。
――改めまして、今後はどのようにNBAを日本に広めていきますか?
渡邉 今回、プライム・ビデオさんとの契約により、今までバスケットボールに興味がなかった方々にも我々の魅力を感じていただくいいキッカケになると思っています。プライム・ビデオさんと一緒に知恵を働かせながら様々なことに挑戦していきます。一方で選手育成もBリーグとの施策、高校生年代の大会も通じて地道にやっていきたいと思います。お楽しみにしていてください!
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