“Friends of NBA”のMANATOに直撃…大きく刺激を受けたNBAオールスターと河村勇輝

　2月19日に行われた「Prime Video Sports 2025」において、NBA2025−26シーズンより、日本のPrime Video（プライム・ビデオ）でNBAの試合配信がスタートすることが発表された。このイベントにNBA Japanの渡邉和史ジェネラルマネージャーと一緒に登壇したのがFriends of NBAを務めるBE:FIRSTのMANATO。

　配信スタートについて「ちょっと見てみようかなとか、日本人選手を応援してみようかなというきっかけからファンが増えてくれたらうれしいです」と期待を寄せたMANATOにNBAに対する思い、また友人でもある河村勇輝（メンフィス・グリズリーズ、ハッスル）に期待することなどを話してもらった。

インタビュー＝入江美紀雄

アリーナだけでなく街中がNBAやオールスターを楽しむ文化に感激

――今回のPrime Videoの新サービスについて、改めて楽しみにしていることを教えてください。
MANATO　契約されている方の多いプライム・ビデオでNBAの試合を見られるということは、NBAを知るきっかけになる大きなチャンネルが1つ増えた感じですね。プライム・ビデオはBE:FIRSTのライブを配信していただいてますし、個人的にはバラエティやドキュメンタリーを見るのが好きです。

「Prime Video Sports 2025」にはNBA Japanの渡邉和史GMとともに登壇 [写真]＝兼子愼一郎

――先日、サンフランシスコで行われたNBAオールスターゲームにはレポーターとして現地に入られていました。直にNBAを観戦するのは初めてだったとか？
MANATO　初めての現地観戦です。これまでずっと画面で見てきたものを肌で感じることができました。でもそれがオールスターだけではなく、街のムードだったり、地元の人たちがどれだけ大切なイベントであるかということを認識していることがわかりました。バスケットボール、NBAがいかに文化として浸透しているかということも身近に感じられましたね。

――バスケの試合やコンテストだけではなく、ハーフタイムショーであった選手入場やタイムアウトの演出など、エンタテインメントの部分も楽しめたのではありませんか？
MANATO　めっちゃ楽しかったです。特にライジングスターゲームでプレーの合間に登場したレッドパンダさんのパフォーマンスにはびっくりしました。コートサイドで試合を見ていた選手たちも立ち上がってスマホで撮影をしていましたし、会場も大盛りあがりでした。バスケ以外でも選手やファンがあれだけ楽しめるのもすごいなと思いました。

NBA選手にも人気が高いレッドパンダ [写真]＝Getty Images

――オールスターに出場していたカール・アンソニー・タウンズ（ニューヨーク・ニックス）のインタビューに成功していました。もちろん、NBAプレーヤーにマイクを向けるのも初めてですよね？
MANATO 初めてだったので、かなり緊張しました。KAT（ダウンズのニックネーム）は元々日本がとても好きだったようで、日本のアニメやマンガなどなどがお気に入りと聞きました。僕が「日本から来たよ」と言っただけで、めっちゃ笑顔になってくれて、日本発信の話題ですぐに打ち解けられたので、自然に会話ができ、聞きたいことを聞けたという感じです。

河村勇輝のNBAへの挑戦を楽しむ姿勢を実感

――河村勇輝選手（メンフィス・グリズリーズ、ハッスル）にもインタビューをしていました。対面で会話をするのは河村選手が9月に渡米してから初めてですか？
MANATO　パリオリンピック前に日本で行われた代表戦以来ですが、そのときもあいさつを交わした程度だったので、じっくり話ができたのは久しぶりです。

――厳しい環境の中で毎日トライを続けている河村選手ですが、何か変化はありましたか？
MANATO　体つきがまず変わったなと思いました。それについて聞くと、筋肉量を増やしていると言っていました。言葉の壁にはまだぶつかることがあるとも言ってましたが、それでもチームメートだけでなく、フランチャイズのファンの人たちにも愛されていますよね。

――元々愛されキャラだと思いますが、アメリカでもそれは変わらないと思いました。
MANATO　一時期ジャ（モラント／グリズリーズ）がSNSにポストするのは河村選手の話題ばかりでしたね。彼自身、本当にやりたいことのためにアメリカに渡りました。だからこそ、楽しむことが一番だと考えているのでしょう。NBAやGリーグでのコートでの表情を見ていると、本当に楽しんでいますよね。

Gリーグ『アップネクストゲーム』に出場した河村勇輝（右）と富永啓生 [写真]＝Getty Images

――今度は河村選手が活躍するメンフィスへぜひ。
MANATO　行ってみたいです。楽しみにしてます。

――充実のオールスターでしたね。
MANATO　今回、（オールスターのメイン会場だった）チェイス・センターを訪ねて、アリーナはもちろんのこと、空港や街中でもオールスター一色で、サンフランシスコが位置するベイエリア全体でオールスターを楽しんでいるカルチャーを満喫できました。その他、これもバスケとは関係ない部分ですが、カメラワークやステージセットなど自分たちのライブに活かせるものがあり、とても勉強させてもらいました。そういう部分も見られて良かったなと思います。