2024.08.04
7月27日から8月11日にかけて開催される「パリ2024オリンピック競技大会」。4年に一度の世界一決定戦を前に、バスケットボールキングでは今大会注目の女子ナショナルチームをピックアップした。今回紹介するのは、FIBAランキング6位(8月3日時点)でグループCに所属するベルギー代表だ。
2018年のスペインで行われた「FIBA女子バスケットボールワールドカップ」では、グループラウンドで対戦。試合は、延長までもつれる展開となったが、終盤に宮澤夕貴(富士通)の3ポイントシュート、赤穂ひまわり(デンソーアイリス)のフリースローで逃げ切った日本が77ー75で勝利した。
続く対戦は2020年2月上旬に開催された「東京2020オリンピック予選大会 (OQT)」。ここでも日本はベルギーと同グループとなり、ベルギー会場にて試合に臨んだ。すでに開催国枠で東京オリンピックの出場権は獲得していたものの、日本にとってはオリンピック前に強豪国と試合ができる大事な機会。このときは新型コロナウイルス感染症が拡大する前で、約半年先のオリンピック本番を踏まえて日本は結果と内容とこだわった。
だが、オリンピック初出場が懸かるベルギーは、初戦のカナダ戦を落としていたこともあり、白星が絶対の中で意地を見せる。日本が林の8本をはじめ、17本の3ポイントシュートを決めたものの、それをもしのぐオフェンスで対抗し、リバウンドでも10本勝ったベルギーが84-92と競り勝った。
そして3度目は2021年の東京オリンピック。先にも挙げたように、最後の最後までもつれれる接戦を、林の3ポイントシュートで日本が86-85と勝負を決めて、準決勝へと駒を進めたのだった。
このようにベルギーとは常に熱戦を繰り広げてきていて、国際強化試合でも対戦。実際、今回もオリンピック直前にフランスで強化試合を行っている(54-75)。
ポイントガードの離脱は痛いが、ほかにもベルギー代表としてキャリアを積んできた選手もおり、ここからよりチーム力を強固にしていくだろう。パリオリンピックのグループラウンド最終戦で戦う日本にとっては、ミースマンをいかに封じるかはポイントとなりそうだ。どちらも現在は勝ち星がないため、ベルギーとの一戦は、決勝トーナメント進出を懸けた死闘が予想される。
文=田島早苗
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