2025.05.07

【BリーグCSクォーターファイナル】宇都宮の小川と三河の西田がチャンピオンシップの意気込みを語る

CSクォーターファイナルで対戦する宇都宮の小川(左)と三河の西田(右)
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 5月6日、「りそなグループ B.LEAGUE CHAMPIONSHIP 2024ー25」に進出を決めた8チームが記者会見を行い、それぞれの意気込みを語った。

 シーズン開幕前は激闘と予想された東地区で優勝を飾った宇都宮ブレックスは、シーズン終盤で三遠ネオフェニックスを捉え、勝率でリーグ1位になり、中地区3位でワイルドカード下位(リーグ8位)のシーホース三河との対戦が決定した。

 宇都宮ブレックスからは若手のホープ小川敦也が、シーホース三河は日本代表の経験もある西田優大が登壇。今シーズンの2試合行われた対戦成績は、宇都宮が2勝している。それでも小川は三河の印象を「外国籍選手も日本選手も素晴らしい選手が揃っていて、どこからでも点が取れる印象です」と答え、一方で西田は「長年同じメンバーですきを見せるとやられる」とお互いに警戒を口にした。

 宇都宮は昨シーズンCSでトップシードながらホームで千葉ジェッツに敗れた。そんなチームについて小川は「今シーズンが始まる時に、昨シーズンのCSの映像を見て振り返り、CSに勝つための意識と習慣を積み上げてきた」と開幕前からCSに向けて準備をしたと明かした。シーズン中にケビン・ブラスウェルヘッドコーチが逝去という激震が走り、厳しい状況もあったが、それでもジーコ・コロネルヘッドコーチ代行とチーム最年長の田臥勇太が中心となりチームをまとめたという。小川は「ケビン(ブラスウェル)からは自信を持てと言われたことが今シーズンのプレーに繋がった」と生前ブラスウェルHCからかけられた言葉の影響も語った。CSについては「プレッシャーがないと言ったら嘘になりますが、シーズンの辛い経験を乗り越えたことを力に変えたい。ブレックスのファンは日本一なのでホームで一緒に戦って優勝したい」と穏やかながら力強く語った。

 ワイルドカード下位で出場を決めた三河の西田は、今シーズンのチームについて「ライアン・リッチマン指揮2年目に須田さん(須田侑太郎)が加入し、良い肉付けができた。HCだけでなく選手が意見を言い合える強固なチームになったと思います」と答えた。対戦する宇都宮の3ポイントシュートについては「確率もアテンプトもトップクラスなので、ベストなディフェンスをしても決められてしまう可能性があります。それでも切り替えてディフェンスし、落としたシュートのリバウンドを取れるかが大事になります」と常に切り替えて集中することが大切と語っている。マッチアップする可能性があるD.J・ニュービル比江島慎については警戒をしながらも、シーズンの対戦では手ごたえを感じているという。リッチマンHCから”モンスターになれ”と声をかけられた西田は「この言葉にはゴールがないことだと思っていて、オフェンスもディフェンスもできる選手になれということで、それができるようにコンディションも上がっている。CSで出し切りたい」と活躍を誓った。

 昨シーズンの悔しさと今シーズンのつらい出来事をバネに3度目のタイトルを狙う宇都宮と、リッチマン政権2年目で躍進で成熟度を増した三河の対戦は、5月10日宇都宮のホーム日環アリーナで幕を開ける。

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