2025.07.08
7月6日、有明アリーナで「日本生命カップ2025(東京大会)」が開催。男子日本代表(FIBAランキング21位)がオランダ代表(同54位)との第2戦に臨み、74-53で勝利し前日のリベンジを果たした。
GAME1では後半に攻守で課題を露呈したチームを、1日で修正させたトム・ホーバスヘッドコーチが、試合後の記者会見でGAME2について語った。ホーバスHCは「エネルギーが最初から最後まで良かった。特にディフェンスプレッシャーが良かった」とコメント。GAME1では相手のディフェンスプレッシャーに押され敗れたが「今日は、逆の展開になったと思います」と語った。
ボールが回り、好調な滑り出しを見せたものの、後半には相手にペースを握られ逆転を許してしまったGAME1からは一変、日本代表デビューを飾った選手たちも堂々とした活躍を見せた。終始ゲームの主導権を握り「10点差から20点差にできた。あれは本当に若い選手のおかげ」と振り返るホーバスHC。4本の3ポイントシュートを含む16得点を挙げた中村太地や、4ブロックとディフェンスで存在感示した狩野富成の活躍を「この試合の鍵」と称賛した。
7年ぶりの代表戦とは思えない活躍を見せた中村に対して問われると、「練習中は自分の役割ができていなかった。ボールを持つとドリブルが多かったので何度も注意した」と言う。しかしこの日は「すごい良かった。彼のシューティングタッチはすごくいい」と評価し「(中村の)Bリーグのチームでの役割とこのチームでの役割とは少し違います。彼はもう気づいたと思います」と試合の中での成長を感じた様子。また、狩野についても「フリースローを一生懸命練習していた。頑張った。すごい綺麗になったと思う。彼は本当に上手くなりたい気持ちがある」と語った。
連日試合に出場したジャン・ローレンス・ハーパージュニアについては「昨日(GAME1)は、ハーパーらしくない試合だった。でも今日は本当にステップアップして、上手くなった」と話し、指摘された点を素直に聞き入れ、積極的に質問をすることを「本当にいい思います」と、取り組む姿勢を評価した。
同じく、2試合ともに出場した川島悠翔については「この2試合で彼が出ると安心する」と信頼を置いている様子で、「リバウンドもすごい、体も強い、ディフェンスもいい」と絶賛した。ミスや技術の足りなさはまだあるとしながらも、アグレッシブなディフェンスを仕掛けるホーバスジャパンのバスケにおいて重要な存在だという。身長だけではなくレングス(腕の長さ)や走力を持ち、「ドレイモンド・グリーンみたいな感じで、(世界的には)大きいサイズではないけど、ディフェンスできてリバウンドも取れる、パッシングもドライブもできる」という、3番選手(スモールフォワード)になることへの大きな期待を寄せた。
GAME1ではオンボールスクリーンに対して、新しいディフェンスオプションを試すなど、アジアカップに向けて1カ月の猶予があるこの期間に、今までできていなかったシステムにもトライしているホーバスジャパン。敗れたGAME1の試合も、ディフェンスのデータは悪くなかったとし、「これから上手くなる、間違いない」と自信を寄せた。
7月11日からは韓国遠征を控えるホーバスジャパンが、アジアカップでどんなバスケを見せてくれるのか、今後も注目だ。
2025.07.08
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2025.07.07
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