2025.11.29

日本代表・齋藤拓実「流動性あるバスケ展開できた」バックアップPGの富樫&安藤にも言及

ワールドカップ予選初戦でスターターを務めた齋藤[写真]=吉田孝光
バスケ情報専門サイト

 11月28日、GLION ARENA KOBEで『FIBAバスケットボールワールドカップ2027アジア地区予選Window1』日本代表(FIBAランキング22位)vsチャイニーズ・タイペイ代表(同67位)が開催され、日本が90-64で勝利。ポイントガードとして先発起用された齋藤拓実が試合後の取材に応じた。

 大事なワールドカップ予選初戦。日本の課題の一つにも挙げられていたポイントガード(PG)ポジションには、長らく代表をけん引してきた富樫勇樹、チーム最年長の安藤誓哉でもなく、2年ぶりの代表戦招集となった齋藤が抜擢された。

 試合当日の朝に先発起用を伝えられたという齋藤は、第1クォーターから攻守に持ち味を発揮。「彼らがバックアップでいるということは本当に心強いなと思いました」と、ベンチスタートだった富樫と安藤の存在にも言及しつつ、「ボールをプッシュして速い展開を作っていくことと、ディフェンスのトーンをセットしていくということは、自分のチーム(名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)でやっていることと同じだったので、そこに関してはいつも通りで入れたのかなと思いました」と振り返った。

日本代表のスターティングファイブ[写真]=吉田孝光


 自身の得点こそ4得点止まりだったが、日本のテーマの一つでもあったペイントアタックから好機も演出し、15分35秒の出場で4アシスト、出場時間中の得失点差を表すプラスマイナスでは+17を記録。「ボールをプッシュして速い展開を作っていく中で、ペイントアタックしてからのキックアウト、そこから流動性のあるバスケットというのは展開できたのかなと思います」と、手応えも口にした。

 次戦はアウェーに乗り込み、中2日でチャイニーズ・タイペイと再戦する。齋藤は「やらなきゃいけないことは変わっていない。ただ、後半台湾がアジャストしてきたように、ただ闇雲にプレッシャーをかけるだけじゃなくて、どういったところで(相手の)キープレーヤーにボールを離させるか。台湾もプレッシャーを強めてきて(日本の)オフェンスが停滞してしまっていた部分があったので、そこは日本がアジャストしなきゃいけない」と引き締めた。

 12月1日のチャイニーズ・タイペイ戦は20時00分ティップオフ予定。試合の模様はBS朝日で生放送、ABEMA・DAZN・TVerでライブ配信される。

取材協力=小永吉陽子

齋藤 拓実の関連記事

男子日本代表の関連記事

日本の関連記事