2026.02.24
「アジアの中でベスト4に入れば出場権が得られる以前の方式ではなく、そこから世界の中で予選を勝ち上がらなければW杯出場が得られません。
(中略)
日本がいるグループは簡単に勝ち上がれるグループではないです。本当に難しい。
自分が代表に入って17年程経ちますがW杯に出れない事はなかったです。だからどうせ行けるでしょ!ではなく、方式も変わっていき、世界の舞台に立てるのが難しくなってきている。
途絶えさせてはいけない。そんな責任感を持ち戦っていく姿を是非みなさん注目して観てほしいです!!テレビや配信でご覧いただけますので一緒に戦ってください」
3月11日〜17日の期間で行われた「FIBA女子バスケットボールワールドカップ2026予選トーナメント」(トルコ・イスタンブール)。この大会が始まる前に髙田真希は、上記の言葉をSNSを通して発信した。
女子の場合はワールドカップ出場に際しては、それまでは前年に行われた女子アジアカップの成績で出場権が与えられていた。例えば2009年、2013年の女子アジアカップならば上位3チームが、2017年では上位4チームがその時点でワールドカップの出場が決まった。しかし、前回大会から大陸ごとに出場チームを決めるのではなく、世界予選を行うことに方式が変更。前回は、日本は自国で予選を開催(大阪)し、各グループ4チーム中上位3チームが出場権獲得となる中、カナダ、ボスニア・ヘルツェゴビナ、ベラルーシと争うこととなった。なお、このときはベラルーシが新型コロナウイルス感染症の陽性者および体調不良者の多数発生による来日断念という理由で欠場になり、残りの3チーム間での試合が成立したところで正式にワールドカップ出場が決定した。
そして今回、ドイツ・ベルリンで9月に行われるワールドカップに向けても前回同様に世界予選での決定方式に。そのため、日本は決戦の地であるトルコへと乗り込んだのだ。
各グループ6チーム中上位4チームがワールドカップ行きとなる今回の予選、日本は強豪ひしめく中で初戦から3連敗を喫してしまう。それでも4戦目のカナダ、5戦目のアルゼンチンに勝利し、2勝3敗で大会を終了。だが、先の3敗が影響し、最終戦を終えた時点で自力での出場は決められず、日本戦後に行われたオーストラリア対カナダの結果次第となった。そして、その試合でオーストラリアが勝ったことで苦しみながらも5大会連続15回目のワールドカップ出場を決めたのだった。
3月19日、トルコから帰国した女子日本代表は出場決定報告記者会見に臨んだ。その席で髙田は、「(大会を)終えて、厳しいなと思いました。特に自分たち(日本)のグループは、結構厳しかったなとは感じています」と、素直な感想を語った。さらに大会前のSNSの発信については、その理由をこのように熱く語った。
「東京オリンピックが終わって、強豪国が増えたというか。東京オリンピック以降もずっと代表活動をさせてもらう中で、ワールドカップも、パリオリンピック(2024年)も、勝つのが難しくなっていた。それをずっと体感しているので、この厳しさ、自分たちが死に物狂いで(出場権を)取りにいっている姿を一人でも多くの人に見てほしい、感じてほしい。それが自分たちのモチベーションになりますし、頑張ろうという気持ちになるので大会前につぶやきました」
記者会見では髙田同様に3大会連続でオリンピックを経験し、今回はキャプテンを務めた宮澤夕貴(富士通レッドウェーブ)も「世界がすごく強くなっていると感じました。今まで日本がやってきたバスケット、速いバスケットを、もう世界のどのチームもやっているという印象だった」と、ライバル国たちの進化を語っていた。
髙田もそれを身をもって感じている。だからこそ、「このままではワールドカップは出ただけの記念の大会になってしまう」と、現状を危惧する。しかし、決して悲観しているわけではない。日本の現在地をしっかりと把握した上で、こう力を込めて続けた。
「自分たちも戦えないわけではなくて、試合を経るごとにみんなが『こうしていこう』『ああしていこう』と試合中でも、(そういう言葉が)日に日に出ていました。そういった意味では積み重ねていけば、必ず世界ともう一回戦えますし、若い選手は本当にいい活躍をしてくれているので希望もあります。自分たちがやるべきことをやればもっともっと戦えると信じています。まだまだコーリー(ゲインズヘッドコーチ)が与えてくれたものをやるだけになっているので、いつも(指揮官から)言われている『リード&リアクト』、選手がいい判断していけば、必ずいいバスケットになると思っています」

今大会でも世界と対峙した [写真]=Getty Images
過去4大会のワールドカップすべてに出場しているのは髙田だけだ。それはレジェンドという言葉だけでは足りないぐらいの称賛に値する。
思うように勝てなかった時代からオリンピックでの銀メダル獲得など、さまざまな経験をしてきた。一方で、髙田は「チームが出場権を獲得しただけで、まだまだメンバーもこれからわからないので、またメンバーに選ばれるように頑張っていきたいと思います」とも語った。日本代表に入ることも決して簡単ではないことを誰よりも知っているからこそ、ベテランと言われる年齢になった今も、おごることはない。これからもしっかりと地に足をつけて日本と自身の『成長』のために、努力を重ねていく。
文=田島早苗
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