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篠山竜青・橋本竜馬が中学生に問う“選ばれる”覚悟…福大大濠で「88 Basketball」2年目の合宿

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 6月13日から14日にかけて開催された「88 Special Camp 2026 88 Basketball×福大大濠トロージャンズ」。1988年生まれの篠山竜青川崎ブレイブサンダース)、橋本竜馬ベルテックス静岡)、湊谷安玲久司朱(元横浜ビー・コルセアーズ他)が立ち上げた88 Basketball主催のもと、バスケ合宿が福岡大学附属大濠高校で行われた。

 2年目の開催となった今回、全国100名以上の応募から選抜された30名の中学生へ問いかけられたのは、プレーヤーとして視野を広げ“選ばれる選手”になっていく覚悟だ。トップを目指すうえでの本質と、未来を変えるためにいま何をするかを、福大大濠・片峯聡太ヘッドコーチと共に伝えた。


88 Basketballの橋本(左)、湊谷(中央)、篠山(右)。2年目の開催となった合宿に臨んだ

■スキルの先へ。“使われる選手”になる視野を養う

 橋本が「指導の根幹で大切にする“等身大のコーチング”を出し切ってほしい」と託した片峯コーチ。指導の軸は、スキルアップと同時に視野を段階的に広げ、役割と選択につなげること。それが“チームの中で使われる選手”の土台づくりとなる。


幼馴染の片峯(左)に福大大濠OBの橋本(右)がコーチングを依頼

 参加者が理解が曖昧なまま練習を始めれば、その場で止める。スペーシングや立ち位置など、どこが違うのかを確認させ、理解してからやり直させる。「いまの意識とプレーのままではU15までは通用してもU18など、さらに上のレベルになった時に通用しなくなる」と練習中にかけられた言葉には、男子U18日本代表ヘッドコーチも務める片峯コーチだからこその説得力がある。

「居心地が良くない状況でこそ、表現力を持って自分の良さを出す」と伝える片峯コーチ

 篠山と橋本は選手に寄り添い、細かなフォローや声かけを重ねた。凝縮された練習内容は濃く、消化しきれず空回りする参加者も少なくない中、「慌てない、慌てない」と落ち着かせる。その一方で、翌日のチーム分けに向け、技術面からバスケットに向き合う姿勢といった人間性まで一人ひとりを見極めていた。

生徒一人ひとりをよく見て「ポジションはここ」「ここ空いてるよ」と細かく指導する篠山

■選ばれる選手の条件とは、学びを“実戦”で示すこと

 2日目は篠山率いるTEAM BLACK、橋本率いるTEAM WHITEに15名ずつ分かれ、午前は練習、午後はチーム戦。全員が一度は出場するが、起用は状況次第。2日間の学びをどれだけ体現できるかが、プレータイムに表れる。

学んだプレーや声かけの一言を、目標へ走り切る力に変えられるかを試合で見せる

 序盤からWHITEの3ポイントが当たり、点差は20点以上に開く。篠山は「リングにアタックして脅威になれ」「リバウンドを取ってから走れ」とチームに発破をかける。後半BLACKが1ケタ点差まで詰めた場面では、橋本は「ディフェンス、リバウンド、この合宿で学んできたことをしっかりやり切ろう」と鼓舞した。

TEAM WHITEを託された橋本。声をかけ、選手の判断を引き出す

 チーム戦終了後、選抜された10人がウインターカップ二連覇中の福大大濠トロージャンズと対戦。勝ち目の薄い相手に、習得したばかりの体の当て方やパス回しでどこまで食らいつけるか、挑戦そのものが問われた。

 試合後に篠山は選手起用において「リスクを取ってチャレンジする勇気」を重視したと明かす。劣勢でも格上相手でも、勝負を仕掛けられるかという状況を変えるその姿勢は、篠山自身のプレーにも通じる。橋本は選ぶ選手の基準として「求めたことに対して“100パーセント出せるか”を見た」と語った。求められたことにどこまで向き合い続けられるかは、その先にある「目標を高く描き続ければ未来が変わる」につながる。

チャレンジしない選手は使わないと宣言し、参加者の闘志をたぎらせた篠山

■積み重ねが成長をもたらし、新たな挑戦へ

 今回の学びを最も体現したのは、MVPに輝いたBLACKの大高碧月(中2)だ。北海道から2年連続で合宿に参加し、前回はバスケットで上を目指す姿勢を学び、今年は広げた視野を判断へつなげてチームに貢献する動きへと変えた。昨年、選抜漏れしたことの悔しさをバネに再び参加し、目標としていた福大大濠との対戦を実現したものの「もっと上のカテゴリーでも通用する選手になりたい」と、視線は先を向く。

“どれだけ成長したかを見せたい”という想いを、福大大濠との試合で成し遂げた大高

 2日間の締めくくりに参加者へ向け、篠山は「悔しさや自信を明日からのガソリンにしてほしい」と伝え、橋本は「いまの時期に、自分で限界を決めないでほしい。満足するか、まだ行けるかは自分で決めるもの」と背中を押した。

昨年の参加者から福大大濠進学者も生まれ、橋本は来年の継続への想いも口にした

 また重ねた経験は参加者の成長だけでなく、指導者側の指針ともなる。篠山は「(2年連続の参加者に対し)去年言った言葉が響いて“この1年でこんなに選手が変わるんだ”というところが見られたことが、自分にとっての収穫」だと笑顔を見せた。合宿の裏方を一手に引き受ける湊谷も、参加者の成長に手応えを感じ、継続への意欲をのぞかせる。

 奇しくも福大大濠が掲げるメンタリティ「いままで≠これから」に象徴されるかのように、参加者も88年組3人も、新たな一歩を踏み出していく。

文・写真=AKUYAN

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