1時間前

バスケ女子代表ゲインズHC、 韓国との2連戦を総括「最後まで戦ったことを誇りに思う」

韓国との連戦を終えて記者会見に応じるコーリー・ゲインズHC[写真]=伊藤大允
バスケ情報専門サイト

 8月14日、有明アリーナで「三井不動産カップ2026(東京大会)」が行われ、女子日本代表は韓国代表に78-77で勝利した。前日の第1戦に続く連勝で、国内での『FIBA女子バスケットボールワールドカップ2026』前最後の強化試合を終えた。

 日本は第1クォーターから韓国の守備に苦しみ、9-22と13点のビハインドを背負った。それでも第2クォーター以降は徐々にペースを取り戻し、最終第4クォーターに逆転。残り13.6秒に田中こころが3ポイントを決めて1点差に迫ると、残り0.5秒には再び田中が3ポイントを沈め、劇的な逆転勝利を飾った。

 試合後、コーリー・ゲインズヘッドコーチは「昨日の試合(第1戦)は18点差で勝ったが、今日の試合はかなりタフになると感じていた。韓国はレベルの高いチーム。一番大きな反省点は、相手がやりたいことをすべてやらせてしまったこと」と試合序盤を振り返った。一方で、第2クォーター以降はすべてのクォーターで韓国を上回ったことを挙げ、「日本らしいバスケットを見せたのではないかと思う。最後まで戦ったこと、諦めなかったことを本当に誇りに思っています」と評価した。

 苦しい場面では、選手たちに「一発で試合の流れを取り戻すことはできない。もう少しずつ、このタフな時間帯を耐えていけば、試合の流れを取り返すことができる」と伝えていたというゲインズHC。その言葉を体現するように、最後は田中の劇的な3ポイントで試合をひっくり返した。

 この2試合では、コンディション調整を続けていた町田瑠唯(富士通レッドウェーブ)はコートに立った。韓国戦では無得点に終わったが、ゲインズHCは「どれだけ対人練習をしても、実戦に入らないと試合の感覚は戻ってこない。たぶん時間の問題だと思います」と、現状を悲観していない。「何も心配していない」と町田への信頼を示した。

 ワールドカップの最終ロスターを決めるうえで、ゲインズHCが重視するポイントについて問われると、「私が求めているのは、特別なものを持っている選手。他の選手にはない、コーチとして教えられないものを持っている選手です」と説明。そこで名前を挙げたのは、田中だった。当時、所属チームで十分なプレータイムを得られていなかった1年前から、ゲインズHCが求める『特別なもの』を感じ取っていたという。「なぜプレータイムの少ない田中を呼ぶのか。ポイントガードではないのになぜポイントガードをやらせるのかと思われたかもしれない」と振り返りながら、「私は見れば分かる」と自身の感覚を強調した。

 その言葉を裏付けるように、田中はこの日の最終盤に2本の3ポイントを決め、日本を劇的な勝利へ導いた。ゲインズHCが以前から感じ取っていた『特別なもの』を、20歳の新星が大一番でコート上に示した格好だ。
 
 韓国との2連戦を終え、国内での実戦を終えた日本。劇的な逆転勝利という結果だけでなく、苦しい時間帯を乗り越えた経験も携えて、ワールドカップ本番へ向けた最終段階に入る。

女子日本代表の関連記事

日本の関連記事