2021.07.01
しかも、3日前、21日に行われた横浜ビー・コルセアーズ戦では、21点ものリードを奪いながらまさかの逆転負けを喫した。CS進出の道が閉ざされることは、すなわちアルバルク東京のリーグ連覇が途絶えることとなる。そんな崖っぷちの中、今日の日を迎えたのだ。
さらに25日から東京都を含む4都府県に緊急事態宣言が発せられることとなり、ファンにとってはからずも実際にホームでプレーが見られるレギュラーシーズン最後の試合となってしまった。駆けつけた両クラブのファン、ブースター1238名が見守る中、ゲームは静かにスタートしていった。
A東京が先にリードを奪うものの、秋田はそのたびにカムバックして離されない展開が第3クォーターまで続いた。第4クォーターには1点差まで追い詰められたが、ここからデション・トーマスの3ポイントシュートや田中大貴の速攻が決まると、なんとか振り切り勝利。ファイナルスコアは90−77だが、内容的には点差ほど開いたものではなく、A東京がなんとか接戦をものにしたと言える。
試合後、リモートの会見に臨んだA東京のキャプテン、安藤誓哉は「水曜日の苦しい敗戦からカムバックできました。今日はエナジーを出して戦えたと思います」と安堵の表情を見せた。
この試合、A東京のファンが『Never give up!』『不可能なんてなりえない』などと書かれたお手製のメッセージボードを手に選手たちを後押しした。
「入場制限している中で満員に近いファンの方に来ていただきました。メッセージボードを出して応援していただき、皆さんの様々な気持ちが伝わってきたと思います。その中でも、いつも全力でプレーするのは当たり前ですが、よりエナジーを出してプレーできました」と安藤は感謝の言葉を述べる。
そして、「明日から無観客試合になりますが、僕たちのやることは変わりません。やるべきことをやって、画面の向こうで応援してくださるファンの皆さんにエナジーを届けられればいいなと思います。本当に勝つしかないので、それだけを思って。明日の試合にしっかりと臨みます」と、改めて強く決意した。
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