2021.10.30
新シーズン開幕まで3週間を切り、Bリーグは各地でプレシーズンゲームが行われている。9月11日には、川崎ブレイブサンダースが今回初となるプレシーズンゲームをとどろきアリーナで開催した。その対戦相手は今シーズンからB3に参入するアルティーリ千葉。クラブ創設以来、積極的な選手獲得等でファン・ブースターの中で話題となっているA千葉が、初の記念すべき対外試合を行うということもあり、注目された一戦となった。
試合は、開始直後から川崎が持ち味の激しいプレッシャーディフェンスを展開。オフェンスでは流れるようなボールムーブメントから得点を重ねて、第1クォーター残り4分を切った段階で19−6と点差を2ケタに広げた。
第2クォーターも序盤は川崎ペースとなったが、徐々にA千葉も反撃を開始する。古巣、川崎との対戦となった大塚裕土が連続で3ポイントシュートを決めて会場を沸かせると、ラストプレーで藤本巧太がブザービーターとなる3ポイントを沈めて点差を縮めていく。前半は47-35と川崎リードで後半へ折り返した。
後半開始早々、川崎が長谷川技の連続3ポイントシュートをきっかけに、ジョーダン・ヒースの豪快なスラムダンク、ニック・ファジーカスの高確率シュートなどで点差をさらに広げていく。第4クォーターの序盤には篠山竜青がファールを受けながら3ポイントシュートを沈めるビッグプレーを見せて、相手にペースを握らせない。A千葉もディフェンスでファイトしていくが、点差を縮められず、最終的には91−56で川崎が快勝した。
川崎はファジーカスの19得点、そして3本の3ポイントシュートを含む14得点をあげた鎌田裕也を筆頭に6人の選手が2ケタ得点。さらにはチームでのアシスト数が33本と、今シーズン目指している「ボールも人も動くオフェンス」の一端を見せた形となった。一方、A千葉は4本の3ポイントシュート沈めた大塚の12得点、藤本の10得点が光ったものの、フィールドゴール成功率が30パーセント台と低調で苦しいゲームとなった。
A千葉を率いるのは、オーストラリア代表HCの経験やNBL(オーストラリアリーグ)で2度の優勝を誇るなど、名実共に実績充分なアンドレ・レマニスHC。試合後、川崎へのリスペクトを口にしながら、非常に多くの学びを得たゲームだったと試合を振り返った。
「自分たちがどういったバスケができるのか、そして若手にはどれだけできるのか試してほしいと試合前に伝えました。今日が初めてのファンの前での対外試合でしたが、最後まで諦めずやろうとも指示していたので、それはできていたと思います」と、レマニスHCは一定の手応えは感じたようだ。
一方、課題も口にした。「試合としてはオンボールのディフェンスがなかなか機能せず、相手に気持ちよくシュートを決められてしまった。オフェンスでも相手のプレッシャーの前に急いで展開してしまった。しかし、このゲームができたことに感謝していますし、ここからチーム全体として何を学んで成長していくかが重要です」。
川崎、A千葉ともにシーズン前ということもあり、様々な選手やコンビネーションを試しながらの40分間だったのは間違いない。ここから開幕に向けて実戦を重ねながらチームを構築していくことになるであろう。
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