【B1第3節見どころ】横浜BCがホーム開幕戦で昨季チャンピオンの琉球を迎え撃つ

ホーム初戦だけに横浜BCの河村勇輝のパフォーマンスに注目 [写真]＝B.LEAGUE

小沼克年

フリーライター

　敵地での4連戦を経て、横浜ビー・コルセアーズがいよいよホーム開幕戦を開催。迎え撃つのは昨シーズンの年間王者、琉球ゴールデンキングスだ。

　開幕節で連勝をマークした横浜BCだったが、前節は群馬クレインサンダーズに連敗を喫した。第1戦ではリバウンド争いで10本以上の差をつけられると、ペイントエリア内で50得点を奪われ最終スコア100−91。翌日はリバウンド数で上回り、河村勇輝がキャリアハイとなる40得点を大活躍を見せるも1点差で競り負けた。

　チームは開幕から河村が圧巻のパフォーマンスを続け、4試合を終えた時点で平均29.5得点6.5アシストでオフェンスをけん引。しかし、河村以外の日本人選手が2ケタ得点を挙げる試合がまだなく、今節の勝利には須藤昂矢、大庭岳輝、キング開といったウイング陣の得点が必要不可欠となる。守備面でカギを握るは、ヴィック・ローとのマッチアップが予想されるジェロード・ユトフだ。

　対する琉球は、ここまでアウェーで4戦負けなし。前節のサンロッカーズ渋谷戦では連日の接戦を86−93（GAME1）、82−84（GAME2）でものにし、試合巧者ぶりを見せつけた。

　今節はホームで戦うものの、東アジアスーパーリーグ（EASL）から中2日の過密日程を強いられる。そのため、横浜BCと同様に問われるのは高いチーム力。“河村封じ”の大役を担うであろう小野寺祥太に加え、植松義也、荒川颯にも勢いを与えるプレーに期待したい。

昨シーズンのチャンピオン琉球をけん引する岸本隆一（右）と今村佳太（左 [写真]＝B.LEAGUE

　川崎ブレイブサンダースvs富山グラウジーズは今シーズン初の金曜開催。ホーム開幕戦で黒星を喫した川崎としては、今節での本拠地連勝でファンを安心させたいところ。前節の初戦では納見悠仁が負傷、ジョーダン・ヒースが第2戦で出番なしと不安要素がある中で、ディフェンスの精度を高めて主導権を握れるか。まずは攻守両面で富山を引っ張るイヴァン・ブバに細心の注意を払い、失点を70点台に抑えることが白星獲得の近道となる。

　開幕連敗スタートとなった千葉ジェッツだが、前節はホームで信州ブレイブウォリアーズから2勝をマークした。今節も船橋アリーナでの2連戦となるが、敵地・台湾でのEASLから中2日。仙台89ERSの激しい守備を攻略するには富樫勇樹、金近廉を軸に効果的な3ポイントシュートを射抜けるかがポイントになりそうだ。古巣との対戦となる荒尾岳にも期待が高まる。36歳のベテランが、持ち味のハッスルプレーで勝利を手繰り寄せることができるか。

　1勝3敗のシーホース三河は、ウィングアリーナ刈谷でホーム初白星を狙う。前節の川崎戦は2試合で51個のファウルを犯し、GAME2では相手に41本のフリースローを献上。オフェンスで積極性を貫くためにも、守備の修正が最優先となる。また、このカードは各国を代表する実力者たちも必見。三河に所属する西田優大と韓国出身のイデソン、レバンガ北海道でプレーするフィリピン出身のドワイト・ラモスがどんなプレーで会場を沸かせるか注目だ。