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ライバル対決で躍動した福大大濠の湧川裕斗…U18トップリーグは「成長できる場」

逆転の3ポイントシュートを沈めるなど、チームをけん引した湧川裕斗[写真提供]=U18日清食品リーグ
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 9月7日、「U18日清食品トップリーグ2024」がアリーナ立川立飛で開幕し、福岡大学附属大濠高校と福岡第一高校の福岡県勢が激突した。

 現在、開催されている「FIBA U18アジアカップ2024」に片峯聡太コーチ、渡邉伶音、髙田将吾を送り出している福大大濠だったが、34-31とリードして前半を折り返す。しかし、第3クォーターでは14-23と福岡第一に大きく試合の流れが傾き、48-54と6点ビハインドを背負って最終クォーターへ。それでも、第4クォーター残り約5分の場面で湧川裕斗の逆転3ポイントが決まると、最後は福大大濠が75-72で激闘を制した。

 21得点7リバウンド2スティールとチームをけん引した湧川は、「自分たちの流れで点差をつけることができたんですけど、第2クォーター途中に追い上げられて逆転され、空気も良くなかったです。最後の第4クォーターは3年生が中心になって『気持ちを切り替えていくぞ』と声をかけ、逆転できたのは良かったと思います」と試合を振り返った。

 渡邉、髙田と主力が欠けた状態だったことについて聞かれると、「いつも20〜30得点してくれる選手が2人いないのでチームに不安もありました。みんなに試合前から思い切っていくぞと伝えて、自分も強い気持ちを持って戦いました」と語り、「最後まで粘り強くディフェンスして、そこからブレイクを出すことができたのが勝てたポイント」と勝因を挙げた。

「途中15点差をつける力はあっても、そこで追い上げられたのはまだまだ力不足だなと思います」と反省点を口にした湧川。その一方で、今夏のインターハイ準決勝、敗れた美濃加茂高校(岐阜県)との試合を例に出し、「美濃加茂戦では逆転できそうな場面で守り切れなかったので、今日はしっかり守り切れて得点につなげることができたのは成長かなと」と手応えも感じたようだ。

 初戦からライバル対決を制した湧川は「全国の強豪校と対戦でき、チームとしても個人としても成長できる場なので本当にありがたいです」と力を込める。今年も強豪揃いのU18日清食品トップリーグから目が離せない。

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