2019.09.05

静かに闘志を燃やす渡邊雄太「相手がアメリカだろうと関係ない。自分たちのできることを最大限出し切りたい」

渡邊雄太は「相手がNBA選手とか関係ない。自分たちが持っている力を出し切るだけ」と、平常心で試合に臨むつもりだ
バスケットボールキング編集部

 9月5日、アメリカ代表との対戦を迎える男子日本代表は、現地時間正午(日本時間13時)より、試合会場である上海東方体育中心で最終調整を行った。日本とアメリカはこれまでワールドカップ(旧世界選手権も含む)での顔合わせはなく、オリンピックで3度対戦。1956年ストックホルム大会では98-40、60年ローマ大会では125-66、72年ミュンヘン大会では99-33とすべてアメリカが勝利している。

 練習後、取材対応したフリオ・ラマスヘッドコーチは、今回のアメリカ代表についてコメント。「今回はNBAのスーパースターがいないイメージがある。ただし、今大会の優勝候補の一角であり、12名ともNBAプレーヤーがいるチームだ。ディフェンスの部分ではリーグでも秀でている選手が何人かいるし、各チームの中心選手で構成されている」と分析した。

 さらに若い選手が中心なだけに選手のモチベーションにも言及。「彼らはワールドカップの舞台で真剣に自分を売り込みたいという野心を持っている。コートに立てば全力で立ち向かってくるに違いない」と警戒を深めた。

 試合前の練習では、ディフェンスを中心に確認を行ったという。「できるだけ相手のファストブレイクを止められるように準備をした。また、セットプレーやピック&ロール、アイソレーションのプレーでなるべく相手にスペースを与えないことをチェックした」と、ラマスHCは試合のポイントを話してくれた。

ラマスHCはアメリカ代表のモチベーションの高さを警戒する

 同様にメディア対応を行った渡邊雄太(メンフィス・グリズリーズ)は、ラマスHCのコメントを受け、「全部を止めようとしても無理な話。何をやらせても素晴らしい選手がそろっている中、ピンポイントで的を絞ってディフェンスをやるということを意識しています。そこでやられたら仕方ないし、後は自分たちがやろうとしていることを遂行するだけです」と、アメリカ戦に向けて決意を語った。

 これまで「アメリカと対戦するといっても、勝つつもりでプレーします」と常々口にしていた渡邊。「コート上に立てばここはワールドカップの世界ですし、相手がNBAの選手であるとか関係ありません。今の日本代表が持っている力をコート上ですべて出し切りたい。ただアメリカと試合できたというだけでは終わりにしたくないので、自分たちのできることを最大限出し切りたいです」と静かに闘志を燃やす。

 日本vsアメリカは現地時間20時30分(日本時間21時30分)ティップオフ予定。テレビ並びにネット中継は以下の通りになっている。

・フジテレビ(地上波) 21時~(生放送)
・BSフジ 25時~(時差放送)
・CS フジテレビONE TWO NEXT 21時20分~(生放送)
DAZN 21時30分~(ライブ配信)

文=入江美紀雄

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