2022.11.09

一丸となりWindow5に臨む張本天傑「全員がトムさんのバスケをやってきた選手」

Window5の直前合宿に参加した張本[写真]=日本バスケットボール協会
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 11月4日、「FIBAバスケットボールワールドカップ2023 アジア地区予選」Window5の直前合宿に参加している張本天傑名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)が記者会見を行った。

 合宿は11月1日から7日にかけて味の素ナショナルトレーニングセンターで実施。アウェーで行われる今回のWindow5では、11日のバーレーン戦、14日のカザフスタン戦に臨む。

 張本は会見冒頭で「合宿期間は短いですが、この短い時間でいいチームを作って、2試合とも勝ちにいきたいです。バーレーンはまだどんなチームか分からないですが、カザフスタンは何度も対戦しているので、沖縄での前回試合の課題を修正して臨みたいです」と意気込みを語った。

 カザフスタンとは今年8月30日に沖縄アリーナで対戦し、73-48と快勝したが、今回は代表招集メンバーから比江島慎宇都宮ブレックス)と西田優大シーホース三河)がコンディション不良で離脱するなど、不安材料もある。「前回のWindowではニック(ニック・ファジーカス川崎ブレイブサンダース)や雄大(馬場雄大/テキサス・レジェンズ)がいたので、今回はもっとリバウンド面で頑張らないといけないです。スコアラーも減ってしまうので、全員が得点できるように自分も得意とする3ポイントをもっと決めたいです」。

 今回の合宿ではリバウンドだけの練習が行われるなど、チームとして強調されているポイントだと語り、張本は「主にリバウンドで貢献したい」と力を込める。さらに、「外国籍選手とマッチアップしても止められる自信があるので、今までの経験を活かして頑張りたいです」と得意とするディフェス面でも貢献を誓った。

「2023年のワールドカップに出ることが自分のモチベーションになっている」と話す張本。いよいよ本大会まで1年を切ったが、今回の招集メンバーについては「全員がトムさんのバスケットをやってきた選手で、夏の間も一緒に合宿をしているメンバーも多いです。練習でも言われたことにすぐ反応できるくらいみんな理解しているので、いつもよりやりやすいチームになっています」と語った。

 Window5では準備期間が短いが、「大まかな形は理解しているので、今回の合宿では細かい部分、オフェンスでのタイミングやディフェンスのコミュニケーションを詰めています」と話し、完成度の高いチームが見られそうだ。得点源のウイング陣の不在など不安要素もあるが、一丸となった日本代表は敵地でどんな戦いを見せてくれるのだろうか。

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