2025.09.30

「河村勇輝はトラッシュトーカーだが尊敬している」…ブルズ期待の新星ブゼリスが証言

海の向こうでも高い適応力を見せる河村[写真]=Getty Images
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 シカゴ・ブルズに今夏加入した河村勇輝について、チームメートのマタス・ブゼリスが印象を語った。9月30日(現地時間29日)に行われたメディアデーでの会見での発言を、ブルズ専門メディア『CHGO Bulls』が公開し、米スポーツ誌『スポーツ・イラストレイテッド(SI)』も紹介している。

 良き友人だという河村とのエピソードを聞かれたブゼリスは「ユウキはトラッシュトークをよくする。彼はそれを好むし、本当に“クレイジー”なやつだ。僕と一緒にいると、いつもトラッシュトークを仕掛けてくる。こちらは『やあ、おはよう』と言いたいだけなのに、彼はもう準備万端なんだ。特にスクリメージ(練習試合)のときはね」とコメント。そのうえで「だが、彼をリスペクトしている。それがいいと思う」と語り、挑発的なやり取りを通じて河村の闘志を認めていることを明かした。

 河村は今夏、ブルズと2Way契約を締結した。7月のサマーリーグでは5試合に出場し、平均10.2得点2.4リバウンド6.2アシスト2.2スティールを記録。合計31本のアシストはブルズのサマーリーグ史においても上位に入る数字であり、持ち味のゲームメーク力を発揮した。サマーキャンプではすでにブゼリスらと共に練習を重ね、積極的なプレーと振る舞いで存在感を見せている。

 一方のブゼリスは、ルーキーイヤーとなった昨シーズンに平均8.6得点3.5リバウンドを挙げた20歳のフォワードで、将来の中心選手として期待されている。

 開幕ロスター入りを目指し、日々の練習やスクリメージでもアピールを続ける河村。ブゼリスの言葉は、その積極的な姿勢がチーム内でも認められつつあることを物語っているようだ。

 身長172センチとNBAでは小柄ながら、河村はスピードと視野の広さを武器に世界の舞台で結果を残してきた。強気な言葉と態度を交えながらも仲間からの信頼を勝ち取りつつある姿勢は、熾烈なNBAの環境に適応するうえで重要な要素となる。日本では優等生的な印象が強い河村だが、NBAではトラッシュトークを飛ばす“クレイジー”な存在として認知され始めている。新シーズンに向け、どのように存在感を示すのか今後も目が離せない。

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