2025.10.28

スパーズがホーム開幕戦でグレッグ・ポポビッチ前HCの功績を称えるバナーを公開

スパーズのアリーナへ掲げられたバナー[写真]=Getty Images
バスケ情報専門サイト

 サンアントニオ・スパーズは、10月28日(現地時間27日、日付は以下同)にホームのフロストバンク・センターでトロント・ラプターズへ一度もリードを許さず、121-103で完勝して4勝0敗とした。

 今シーズンでNBA参入後50シーズン目となるスパーズが、開幕4連勝をマークしたのは2017年以来、フランチャイズ史上5度目。31日のマイアミ・ヒート戦でも勝利できれば、球団最長記録を更新することとなる。

 現在スパーズはビクター・ウェンバンヤマステフォン・キャッスル、デビン・バセル、ハリソン・バーンズケルドン・ジョンソンらが主力を務め、ケガのため出遅れているディアロン・フォックスケリー・オリニクジェレミー・ソーハンらが戻ることで、戦力はさらに増すことになる。

 そうした中、スパーズはホーム開幕戦となった27日のブルックリン・ネッツ戦から、永久欠番のユニフォームが並ぶアリーナ天井のバナーに、“POP 1,390”を新たに掲げた。これは1996-97シーズン途中から2024-25シーズン序盤まで、約29シーズンもスパーズで指揮を執ってきたグレッグ・ポポビッチHC(ヘッドコーチ)の功績を称えるもの。

 昨年11月に軽い脳卒中を発症したことで、ポポビッチは昨シーズンを休養し、今年5月に指揮官の座を退任し、球団のバスケットボール運営部門社長へ就任。スパーズ5度の優勝すべてを指揮し、NBA史上最多となるレギュラーシーズン通算1390勝(824敗/勝率62.8パーセント)を残してきた。

 その周囲には5度の優勝すべてを主力として勝ち獲ったティム・ダンカン(21番)、4度の優勝に大きく貢献したマヌ・ジノビリ(20番)とトニー・パーカー(9番)もあり、ポポビッチHCも含めて彼らは全員、バスケットボール殿堂入りを果たしている。

 今シーズンから、スパーズはミッチ・ジョンソンHCが正式にチームを率いているとはいえ、ポポビッチHCの影響力は計り知れない。NBA史上有数の指揮官だけに、永久欠番の選手たちとともにホームアリーナのバナーの1つとして掲げられるのは十二分にふさわしいと言っていいはずだ。

NBAの関連記事

BASKETBALLKING VIDEO