2025.10.29

グリズリーズのモラント「バスケットが好きだからプレーしている。NBAの顔になるためじゃない」

グリズリーズで主軸を務めるモラント[写真]=Getty Images
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 2025-26レギュラーシーズン開幕から4試合を終えて、メンフィス・グリズリーズは2勝2敗。先発センターのザック・イディーや控えガードのタイ・ジェロームとスコッティ・ピペンJr.、ビッグマンのブランドン・クラークをケガで欠いていることを考慮すれば、上々のスタートを切ったと言えるだろう。

 そのチームを引っ張るのはジャ・モラント。キャリア7年目のポイントガードは、平均22.3得点2.8リバウンド6.5アシストでチームをけん引。続いてジャレン・ジャクソンJr.が同17.5得点5.0リバウンド1.8ブロック、新人セドリック・キャワードが同16.5得点3.8リバウンド2.3アシスト1.3スティールに3ポイントシュート成功率64.3パーセント(平均2.3本成功)、サンティ・アルダマが同10.3得点7.0リバウンド1.8アシスト1.3スティール1.0ブロックをマーク。

 今シーズンのモラントは、フィールドゴール成功率41.1パーセント、3ポイント成功率11.1パーセントと苦戦も、フリースロー成功率96.4パーセントはキャリアハイのペースで、平均ターンオーバー数2.0本はキャリア最少ペースに抑えている。

 188センチ78キロと細身のガードは、超人的な身体能力の持ち主。これまで何度もハイライトシーンを彩るダンクやアリウープ、ダブルクラッチなどで魅せてきたため、近い将来リーグの顔になることが期待される選手でもある。

 もっとも、26歳のスターガードにとって、“リーグの顔”になることにこだわりはなく、その役割を果たしたいとも思っていないようだ。10月29日(現地時間28日)に『The Athletic』へ公開された記事の中で、モラントはこう語っていた。

「いろんなことが伴ってくるんだ。僕はバスケットボールが大好きだからプレーしているのであって、NBAの顔になるためじゃない。確かに、そういう意見はよく耳にする。でもプレッシャーはかけていないんだ。僕はただコートに出て、自分のプレーをするだけ。それでああいう会話に巻き込まれるんだ。もちろん、人それぞれで意見はあるだろうけど、僕自身はそういうのはあまり気にしていない」

 ケガ人が戻ってくるまで、グリズリーズは苦しい戦いが続くことが予想されている。それでも、看板選手がバスケットボールと真摯に向き合い、勝利のためにプレーしている姿勢をこうして発していることは、このチームにとってポジティブな要素ではないだろうか。

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